SSブログ

大学生君の勘違い [どう受け止めたらいいのか]


大学生らしき方のツイートを見て思い出したことがありました。
「〇〇を学んだ身としては」から始まるツィートでした。

大学4年の時のことでした。
大学の先輩による就職ガイダンスのような催しがあり、その中で「大学で習ったことは実社会では役に立たない」と言った趣旨の話を何人かの先輩がされていました。

その時は「確かに単位は取れているけど勉強はしなかったなぁ!
と思ったものでした。
就職してみてその話は現実のものとなりました。
私は法学部の出身でしたが、仕事の端々が「法律的なものの考えによって成り立っている」と気がついたのです。
しかし個々の法律のことなどちっともわかりません。

上司からコケにされながら勉強の毎日でした。
学校と違い仕事が終わったころ合いで飲みに連れていかれそこでおまたお説教です。
しかし気がつけば就職して数年が一番法律を勉強しました

「破産法」「会社更生法」「商法」「手形小切手法」等々大学ではどうもよくわからなかった法律も現実に直面するとよくわかってきます。
それどころかわからないと仕事になりません。

そのうち、
・弁護士さんから「この場合は現場ではどう考えるの?」と逆に質問されたり、
・地方にある裁判所の書記官様からは「よくわからないからあんたこっちの部屋に入って自由にやって」と大目に見てもらったり
と周囲の人からも助けてもらったり、知恵をつけてもらったりしました。

あの時大学の先輩が「大学で習ったことは役に立たない」というのがよーく理解できました。
ただ、先輩が言ったことと違ったのは、
六法全書の見方くらいは知っていたこと
かなりの法律用語は理解できたこと
はありました。


件のツイート大学生君に言いたいのは、多くの学問は大学で習うのは入口程度で一生かかっても学びきれないと言うこと
発想や着眼点を評価することはあっても、大学4年間くらいで「〇〇を学んだ」などと軽々と言わないでいただきたい
おそらく現場でワークさせたうえでの発言でもないと思われるますし。

若い時は「若気の至り」のような言動が許されることもありますが、「悟ったような口ぶり」にはやはり抵抗があります。

芸術家のような才能や発想には経験は必要ないかもしれませんが、学問に基づき仕事を語る時にはやはり現場での経験や体験があって初めて語れるものなのです。
机上の空論以前の「知ったかぶり」には尊敬すら覚えてしまいます。







nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:仕事

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント