「全日本私立幼稚園連合会の使途不明金」の話 [どう受け止めたらいいのか]
また大きな「使途不明金」の話が発覚したようです。
「全日本私立幼稚園連合会」の使途不明金の話です。
こういう話が公になるたびに思うのは、
●通帳と印鑑の管理は誰がやっていたのか?
●決算数字(最低でも年二回多くは月次)の増減に気づかないのか?
●預金が多額に減った銀行はサジェスチョンしないのか?
●監査役は機能していなかったのか?
ということ
大きな組織になればなるほど担当役員もいるはずです。
チェックされていないことの方がおかしいと考える方が自然です。
「決算数字」の読み方がわからないというのなら論外です。
かつて私もいくつかの組織の監査役をしたことがありますが、確かに、
●平気で残高の合わない決算書を作っている
●預金の残高証明書がない
●「剛腕」の方には抵抗できない風土がある
●役員の知識不足
ということがあります。
いつも同じことの繰り返しです。
補助金をもらう組織であれば交付官庁の監査もあったはずです。
ある県の外郭団体の監査をしていた時のことでした。
「評価損益は変動する」といういう認識のないNO2がいました。
役員会で「評価損益は都度変動する」ことと「リスク分散をしなければいけない」ことを申し上げましたが、意味を理解できる方が少なくNO2の方にすっかり洗脳されてしまっています。
どう見ても証券会社に「いいように扱われている」様子です。
いわゆるジャンク債への多額投資です。
危なっかしくかつリスク管理もリスク分散も行われていません。
私が退任してしばらくしてから、大損が発覚したようです。
新聞記事によれば〇十億円レベルの損失です。
当然、県庁OB(肩書はすごく偉い人)のトップは責任を取って辞任されましたが、人柄がいい人だっただけに残念でした。
人柄がいい人ばかりでは組織は運営できないのです。
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