SSブログ

「規制緩和」というまやかし [少し政治的な話を。。。。]


昨日の新聞に出ていた「「新しい資本主義」見えず…3か月ぶり会議 全体像いまだ」という記事(2022.3.9 読売新聞)

政府は8日、新しい資本主義実現会議(議長・岸田首相)を3か月ぶりに開催した。科学技術の振興を打ち出したが、岸田内閣が看板政策に掲げる「新しい資本主義」を実現する道筋は見えてこない。カギとなる成長と分配の好循環にどうつなげるか、全体像の策定や財源の議論はこれからで、首相の指導力が問われる。


まだ岸田首相になってから4か月ほど。
日本経済の針路がそうそう簡単に作りこまれると期待する方がおかしいのではないでしょうか?

「安倍・菅の9年」で言葉だけが遊んだ「アベノミクス」の結果、
①賃金が上がらない
②非正規雇用が増えた
③輸入頼み
④ものづくりの低迷
⑤国際競争力の低下
⑥非正規の温床のようなサービス業の繁殖
等々、何がうまく行っていないのかということをピックアップし,そこを否定あるいは改善すればおのずと方向性は見えてこようというものです。

「全体像」と考えることの方が今の時代に合ってないということです。
マスコミ的には「何かキャッチフレーズが欲しい」ということでしょうが「アベノミクス」も「言葉が踊り」「見るべき成果もない」というのが実情です。


そこである大学の先生は、
「デジタル化や賃上げなど政策の方向性は正しいが、持続的な成長のためには、企業の生産性を向上させる規制緩和を始めとした改革こそが重要だ」
だと指摘していました。

少し笑ってしまいました。
出たぁー「規制緩和」です。


具体的にはどんなことでしょう。
「規制」の裏側には「保護」があります
「規制緩和」の裏側には何があるでしょうか?
「自由にできる」「好き勝手にできる」ということでしょうか?
「非正規雇用の増加」などは規制緩和の賜物でしょう。


一つ一つのテーマをこなしていく時に「現場が身動き取れないのならその規制を緩和する」というのならわかりますが、抽象的に「規制緩和」と言われてもよくわかりません

例えば、
食料自給率を高めるには「農業の活性化」が必要でしょう。
農家以外の新規参入を呼び込むには規制緩和は確かに必要です。
しかしルールは必要です。
「誰かれなく農業に参入」させたら効率の悪い農家が増えるだけです。
「農地規制」を緩和してしまえば優良農地が転用され不都合農地ばかりが残ってしまうことになってしまいます。

規制緩和ではなく「規制の見直し」が必要なのです。


スーツを着た温室のようなところで一日を送る人たちが「規制緩和」を唱えても、そこには期待しない「無秩序」や「格差拡大」が起きてしまうような気がします。



nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ:仕事

nice! 3

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント