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強い企業は「仕組み」ができている [仕事についてのエトセトラ]


経営ぶりが順調な企業を訪ねると、経営幹部(社長、工場長、店長、事務長等)が必ずおっしゃることがあります。
うちはこういう仕組みで仕事をやっている
と。

すべての社員をベテランで職人肌の人を揃えるのはたいへんなことです。
逆に年齢とともに「人材育成」をしてこなかったツケが来てしまいます。
※最近のプロ野球のようです。


ツイッターにこんな話がありました。

ある看護士さん
新人看護師が担当していた患者さんが、お昼頃からウトウトしはじめた。患者さんに声をかけると、眠たそうに目を開けて「…はい」と答えるけど、すぐにまた寝てしまう。「この患者さん、午前中もこんなに寝てたっけ?」と聞くと「はい。こんな感じでした。お昼だし眠たいんじゃないですかね」と答える新人。いや、でも何かがおかしい。さっきよりも、なんとなく呂律も回ってなさそうな話し方をする患者さん。「これきっと頭の中で何か起きてるから、先生に言おう!」と新人に伝え、医師に連絡。CTとMRIを撮った結果、脳梗塞を起こしていた。すぐに治療が施され、症状も最小限で済んだ。すぐに治療が施され、症状も最小限で済んだ。看護師は患者さんと関わりながら、この"何かおかしい"に気づく事がとても大切。それには普段からの観察力と、違和感を感じる力が必要となる。私自身も、経験とともに得てきたスキル。違和感に気づけるか気づけないかが、患者さんの異常に気づき、早期発見&早期治療に結びつくことになるなと強く実感した。


実際にはそういうものかもしれませんが、病棟の看護師さんは
寝ている患者さんを起こしてでも
①検温
②体調の変化を確認する
等が重要なルーティーンワークです。
「新人だから」「経験者だから」という以前の問題ではないでしょうか。
この新人看護師さんの頼りなさだけを責めてもいけません。
マニュアルには載っていたはず。
仕組みとしてワークしていないのではないでしょうか。


ある患者さん
現在入院中です。まさに、おっしゃる通りです。Dr.は1日2回回診来るだけ(激務だから仕方ない)、抗がん剤を、普通の点滴だと勘違いした新人さんが、外してしまい「それは、抗がん剤だよ!」「え?わかりません」→ベテラン来る 「何やってるの」全ては看護師さんの経験値にかかっている。


私の知る都内の大病院では、抗がん剤の扱いについては、
①ダブルチェック
・患者名
・薬品名
・量
・点滴速度
・管のつなぎ
等々
抗がん剤曝露予防
抗がん剤はきつい薬です。
取り扱う医師や看護師さんも
・顔マスク(アクリルなどの透明なもの)
・防護服着用
・二重手袋
・ちゃんと血管に入っているかのチェック
さらに患者さんも
・トイレは二度流し
が行われています。

それほどまでに厳重対応がされている抗がん剤の点滴を「新人看護師さんが抜く」というのはおそらくありえないでしょう。
点滴マシンで調整すれば済む話です。

ことほど左様に「経験」だけではなく「ルール」に基づいた仕事のやり方がベースにあるものです。
もちろん「不都合なルールは改善する」ということとセットです。


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