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「限界集落」を離れた人たち [どう受け止めたらいいのか]

今回の「能登半島地震」あるいは「ポツンと一軒家」などを見ていると思うことがあります。

限界集落のインフラ整備はどうするのか?

ということ。


かつてある山国の限界集落の方にお話しを伺ったことがあります。

A:ある限界集落のおばーちゃん

立派な立て付けの古民家ですが、実際に住んでいらっしゃるのは3軒くらい。
自分も山の麓の町に家を持っていて普段はそこに住んでいる。
時折、「田畑の世話に上がってくる」と。

この地域は「養蚕」で一儲けしたとのことで、各お家は立派な立て付けです。
だから麓の町へ家をお建てになったのでしょう。

子供の時は学校に通うことが辛かった
雪が降ると「あきらめる」こともあった
遅れてくる子は「置いて行った」
と。

今は幸せそうです。
ただ残念なのは「女は大学など行かなくてもいいと親から説得されてしまった」ことだそうな。


B:山林業が盛んだった地域の50歳台のご主人

そろそろ自宅をリフォームしようと大工さんに相談したところ「リーフォームもいいが新築(建て直し)と同じぐらい費用が掛かる」と。

更に大工さんは「これほどまでに家にお金を掛けても限界集落は限界集落のまま、このくらいの予算なら市内(県庁所在地)に家を新たに購入することができる」とも。

ご主人の奥さんさらには息子さんはめいめいの車で市内まで毎日通勤している。
このガソリン代で新しい家の住宅ローンが支払える。
という解説までつけてくれたそうです。

家族会議の結果、市内にご自宅を購入することに。
お墓参りくらいしか実家に帰省されないようです。

山林業が盛んな土地柄ですが、「山では食っていけない」「生活の拠点がそこにない」というのも本音のようです


C:市内(県庁所在地)に通勤する60歳台の男性

今は両親(ともに80歳台)と同居しているが、両親が亡くなれば息子が住む市内の家に引っ越すことも選択肢にあると。

従って「息子の家にはなにかと支援している」と。


かくして「限界集落はさらに人が減り、タイミングを見ながら限界集落を離れていくのです」

その土地でしかできないご商売に従事していらっしゃるのなら別ですが、「暮らしやすさ」を視野に入れると選択もやりやすいようです。

暮らしやすさとは、
年老いた時、車が不要
病院が身近にある
仕事がある
などが尺度になるようです。


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