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顧問税理士さんは、あなたの会社の応援団ですか? [企業経営の風景・裏付けのない経営学]

今から10年くらい前のことです
税理士さんの勉強会に呼ばれ、「銀行から見る企業…税理士さんに応援してほしいこと」という趣旨の講師をしました
みなさん一生懸命で、そういう見方があったんだと感謝されました

そのご縁で、税理士さんの団体の地区セミナーで、お話をさせていただきました
「企業の応援団として、顧問先企業を育てていただきたい」とお願いたしました
みなさん使命に燃えていらっしゃいました

今から5年くらい前、税理士さんの会議に出席しました
メインは、ある生命保険会社の説明会です
その生命保険会社の社員の方の独壇場です

「××先生、今月、あと3件紹介していただけたら、ハワイにご招待です よろしくお願いします 他の先生もハワイが手に届くところにありますのでよろしくお願いいたします」
などと、会議を盛り上げていらっしゃいました

先日、税理士さん向けのセミナーに参加しました
有名らしい税理士さんが講師です
こうすればあなたの税務事務所も儲かる」的なお話が中心です

1.かつては、企業経営のアドバイサーとしての税理士さんの姿を頼もしく拝見しました
2.数年前は、保険の斡旋屋の税理士さんを発見し、驚きました
3.最近は、税理士事務所経営ご指南の話を聞きました

かつては、税理士さんの向こうに企業がありました
銀行と一緒になって、顧問企業を応援して行こうという姿が普通にありました

最近、税理士さんご自身が楽して生き延びていくために必死な形相を見てしまいました

銀行員は、ご融資をしたそばから、何年も先の企業の姿に思いやります
企業が躓いたら、お貸ししたお金が返ってこないからです
当然のことながら、「このご融資で大きくなっていただきたい」と願っています
「企業を育てる」などと言った大それた志を持っていたりします

今回の税理士さんのセミナーの話を聞いている限りでは
クライアントのために足下の税務対策をうまくやっていこうという風にしか聞こえません
企業の将来像が浮かんでこないのです
節税策も、
①納税を先送りしたに過ぎません
②企業経営を曇らせるだけです
③この企業の将来像が見えてきません
④もし、この企業に従業員さんがいらっしゃったのなら、なんて気の毒なことなのでしょう
こんな企業が大きくなるはずがありません

こんな節税策を弄するくらいなら、
①儲かった分だけでも、従業員さんに分配してあげてください
②内部留保を厚くするように仕向けてください
③将来につながる投資でもした方がいいのではないでしょうか

税金を節約するために、企業の力を犠牲にするなんてもったいない限りです
こういうことばかりやっていらっしゃる税理士さんがご担当されている企業に法人税減税などがいるのか!
と思った次第です

ただ、小生の知っている税理士さんの多くは、企業の応援団です ご安心ください

雨の日のゴルフを勝ち抜いていくための応援団です


[本]「雨の日のゴルフの理論(日頃の努力の話)」
http://beniha.blog.so-net.ne.jp/2008-10-15
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