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「葬儀場訴訟」について (皆さんはどうお思いですか?) [企業経営の風景・裏付けのない経営学]

インターネットのニュースとTV朝日の「報道ステーション」で見ただけで、個別具体的な問題を語るのは不謹慎かもしれませんが、住民側が敗訴したこの判決は、ちょっと違和感があります

つまり、
1.被害者(住民)側の言い分
①自宅の道路を挟んだ反対側(東側)に葬儀場がある
②自宅の2階から、葬儀場の中や霊きゅう車がよく見える
③自宅の新築は94年(平成6年)、葬儀場の建設は05年(平成17年)

2.最高裁の判決の要旨
①出棺の様子が見える場所は原告宅の2階に限られる
②葬儀の実施は月20回程度
③棺(ひつぎ)の搬入と出棺は速やかに短時間で行われている
④原告が強いストレスを感じているとしても、平穏に日常生活を送る利益を侵害しているとまでは言えない

3.TVの中で気になったコメント
①長寿化の影響で、参列者も高齢者が増えたので、住宅街に葬儀場ができるのはやむを得ない

4.以上を踏まえた小生の意見
①「お葬式問題」を「不快」という言葉で表現するのは、死者及びご遺族には甚だ失礼かもしれませんが、お葬式の当事者以外の方から見れば、「気になること・・・あまり気分のいいものではないこと」であるのは事実

②最高裁の判決要旨には、次のような違和感があります かつ、大人の解決が期待されます

a.葬儀が月20回というのは「多い」と考えるべき 1週間のうち5日は葬儀があるのです
・・・・人様のご不幸事を、月に20日も傍観することが心地いいわけがありません

b.「葬儀場が見えるのは2階に限られる」ということですが、東側の窓でもあり景観は保護されてもしかるべきものです
 まるで、窓があるのが悪い的なニュアンスになってしまいます

c.「棺の搬入とか出入りは短時間」というも、出入りがあること自体が気になるものです

d.「平穏に日常生活を送る」ということは主観的であるだけに、軽々と断定できない

e.住宅のほうが先に建設されている

f. 葬儀場が建設された当時、住民のみなさんは建設に合意していたとしても、できてみなければわからない問題点もある

g.住民側は、葬儀場の営業停止や撤去を求めているのではなく、「目隠し」を求めていることであり、この程度であるのなら、ビジネスとして経営している葬儀場も応じるべきである

h.そもそも、こういう社会インフラは、もっとゆったりした建設を行うべきである
この当事者の住民の方の損得だけで考えるのではなく、裁判外(訴外)の地域の利便と景観と言う大きなテーマで争いかつ判断するべきテーマでもある

i.現実的な解決策としては、葬儀場側は「目隠し」に自発的に協力するべきでしょう
目隠しを高くし、植栽を植えて、緑に囲まれた葬儀場にするように行政も仕向けたらいかがでしょうか

j.「高齢者も増えたので住宅街にあるのが望ましい」という意見は間違い
お葬儀には、各所から参列者がお見えになります
自宅の近所にあるから便利だとか楽だとかという議論は少し趣が異なっていると思います


小生は、仕事柄、本当にたくさんのお葬式に参列してきました
本来は近親者の間でしめやかに催されればいいものです

高齢化に合わせて、葬儀場ビジネスが急増したのもわかります
用途地域とかの状況もよくわかりませんが、もう少し規制があってもいいのではないかと思うような葬儀場があるのも事実です

小生は、父・母二人の喪主になり見送りを行いました
その時に強く思ったのは、「家族などの近親者だけで地道に見送りたい」という言葉につきます
父が、母が、こよなく愛した自宅にて家族だけのお葬式をしました
ある意味贅沢な見送りです

もし、わがままを言わせてもらうなら、小生のお葬式は
①家族だけで見送ること
②葬儀不要・・・・納骨だけでいい
…街中のごちゃごちゃしたところで葬儀する必要はない
③もし葬儀をするのなら、自宅または緑の森や花壇に囲まれたところでお線香をいっぱい焚いてほしい
と思っています
というのが本音です


狭い日本です
土地を有効活用することは必要です
しかしながら、騒音のおびただしい道路も放置されています

パチンコ屋やラブホテルのような商業施設も規制の範囲とはいえ無秩序に建設されているように見えてしまいます

葬儀場、コンビニなどは、地域住民の住まい方と調和するような街づくりが望まれるのではないでしょうか









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