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巨人の内紛と「企業統治」と「内部統制」 ② (権限と責任はだれに。。。。) [企業経営の風景・裏付けのない経営学]

銀行では、ご融資をするとき「金銭消費貸借契約書」という契約書を交わしますが、(実際には、ご融資先から差し入れていただきます。)
その時の、署名又は記名押印は代表権のある方のお名前で行います。
「代表取締役」というのは偉い方なのです。ですから経営責任を一身に負っていただきます。


最近話題の企業のホームページを見てみましょう。
一番権限のある「代表取締役」とは誰か?何人いるのか?
という点に注目してみましょう。

次の企業の代表取締役の状況をごらんになって皆さんはいかがお思いですか?
会長が一番偉いのか、社長が一番偉いのかよくわかりませんが、少なくとも「代表取締役」というのは会社を代表する権限を持ち、他方、経営全般に亘りに責任を負うのです。


しかし、そこには透明化されたルールも必要なのです。


1.大王製紙株式会社 

「役員一覧」を見ると、
代表取締役社長 佐光某 (昭和30年10月生)
とあります。
どうやら、一番権限のある代表取締役はお一人のようです

ただし、23年6月公表の第100期「有価証券報告書」(平成23年3月期)の「役員の状況」には、
代表取締役会長 井川某 (昭和39年7月生)
という方もいらっしゃったので、何時かの時点で退任されたのでしょう。


2.九州電力株式会社 (資本金2,373億円)

「役員一覧」をみると
代表取締役会長 松尾某 (昭和13年5月生)
代表取締役社長 眞部某 (昭和20年5月生)
他に代表取締役副社長が5名
代表取締役は計7人いらっしゃいます。

いったい誰が責任者なのでしょうか。。。。。


3.オリンパス株式会社 (資本金483億円)

「役員一覧」を見ると
代表取締役・社長執行役員 高山某(昭和25年1月生)

23年6月公表の第143期「有価証券報告書」(平成23年3月期)の「役員の状況」には、
代表取締役会長 菊川 某 (昭和16年2月生)
代表取締役社長 マイケル (昭和35年6月生)
の2名のお名前がありますから、どこかの時点でお2人が退任され、別の方1人が就任されたということでしょう。


4.株式会社読売新聞グループ本社 (資本金6億円)

「組織体制」の中に
代表取締役会長・主筆        渡辺某 (大正15年5月生)
代表取締役社長・編集・東京担当 白石某 (昭和21年9月生)

公表されていないのでよくわかりませんが代表取締役は2名のようです。

グループ会社である「株式会社読売巨人軍」の役員の状況は不明
ただし、渡辺氏は、取締役会長らしいということです。

親会社子会社の関係はありますが、決断や責任のルールはどうなっているのでしょうか?

マスコミの報道振りを見ていると、社長が偉い(最高責任者)の会社と会長が偉い(最高責任者)の会社があるようです。
その役割分担は、各社によって違うのかも知れませんが、社員や取引先関係者は、「どなたの言うことを信頼・信用すればいいのか?」と戸惑ってしまうものです。

創業者オーナー一族が経営をしている中小企業ならいざ知らず、東京証券取引所に上場しているような企業の場合は、そういう点は、きちんと明確にしておいてほしいものです。


特に読売グループや九州電力、東京電力などにはこの種の不明快な部分があるような気がします。






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コメント 1

タレットパンチラリン

 ばかばかしい。内部統制はいらない。死んでおしまいないさい。君たちは今、役に立とうとしているのではなく、役に立っているという言い訳を増殖し続けている。
by タレットパンチラリン (2012-08-18 21:54) 

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