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「ダイヤモンドプリンセス」と「シウマイ弁当」 [新型コロナ]

今回の新型コロナウィルス問題の中で、少し不思議という違和感がある話があります。

それは、
ダイヤモンド・プリンセス号に差し入れられた4,000個の「シウマイ弁当」が行方不明になった
ことです。
つまり、「シウマイ」で有名な横浜の崎陽軒という会社が「ダイヤモンド・プリンセス」号の乗客・乗員のために4,000個「シウマイ弁当」を提供したが、乗客・乗員には配られなかったという話です。

一般の新聞やテレビなどのマスコミでは大きく取り上げられていませんが、ネットでは、
●どこに行ったのか?
●国会で追及すべき問題だ
●善意なのに虚しい
●支援・応援のために「シウマイ弁当」を買いたくなった
などと大盛り上がりです。

株式会社崎陽軒のホームページを見る限りでは、
●資本金  1億円
●年商   245億円(2018年度)
●創業   1908(明治41)年4月
●従業員数 計1,974名(2020年1月末現在)
と紹介されており、相応の企業規模、老舗という様子が伝わってきます。
https://kiyoken.com/
決算公告を見ても自己資本比率のとても高い企業のようです。
※決算期は2月のようですが年度で呼ぶのは一般的ではありません。

しかも、実際に「横浜名物」の一つとして呼ばれています。
「おとなの対応」と言えばそうかもしれませんが、ホームページ上では「差し入れ話」は伝わってきません。



なぜ違和感があるかと言うと、

1.近年の相次ぐ大災害で「支援」のやり方はどの企業も学習している。
特に賞味期限のある食べ物は「差し入れすればいい」という状況にないはずです。

2.「ハラール認証」はあったのか?
外国船籍の船で、外国の企業が運行していて、外国人もかなり乗船しています。
そういう中では、この「ハラール認証」(イスラムの教えに配慮した食べ物)は取得されていたのか?

3.「HACCP認証」はあったのか?
衛生管理手法のことです。
「食」が国際化していく中では避けて通れないテーマです。

4.政府あるいは運行会社からの要請はあったのか?
乗客・乗員の健康に課題がある状況下で「善意」とか「支援」という一方通行の差し入れが可能なのでしょうか?
今回の新型コロナウィルスという感染性の病気の対応の中では気軽に食料の差し入れが可能伴思われません。

5.4000個の配布作業負担を考えていたか?
船内の状況がつぶさにわかっていない厳戒態勢の中、「賞味期限」が限られた食品を一人づつ配ることが
・可能なのか?
・優先順位は高いのか?
とふつうは考えます。
「よっしゃ、よっしゃ」の心意気で事が運ぶ時代でも環境でもないはずです。

6.「食品ロス」になることも想定できた。
今起きていることの重大性を考えれば「必要かどうか?」と言うことに考えも及ぶはずです。
まだ、霞が関や出入国管理のお役人や現場の自衛隊員のみなさんやマスコミ関係者に配布したほうが喜ばれたかもしれません。

7.従業員さんはどういう思いだったのでしょう?
一致団結でまとまっていらっしゃったのでしょうか?
日頃から「時間と戦う」職場のはずです。その作業負担を考えると複雑な思いがあります。

8.以上のようなことを考える方が社内にいなかったのか?
当社は「食品会社」です。
「万が一」は絶えず配慮されているはずです。
ここも不思議です。


「美談」とか「善意」とネットで叫ばれれば叫ばれるほどこの企業の経営ぶりが伝わってきてしまいます
何か経営上の課題でもあるのではないかと。。。。


お取引のある銀行さんはどういう対応をとられましたでしょうか?
聞いてみたくなりました。

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