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「トイレットペーパー理論」(前掲) (備えあれば憂いなしという話) [ご商売の無駄話(beni色のessay)]

「トイレットペーパーが品薄」騒動の渦中にこういう話は不謹慎かもしれませんが、「企業経営」というアプローチをするとなかなかわかりやすい話になってきます。

私が「勉強会」や「研修会」でお話しする話の一つを再び書き記しておきます。

・・・・・・

世の中とか日常生活には、「なくては困る」というものと「なくてもまぁいいか」というものがあります。
そんな風に考えたことってありますか?

たとえば「トイレットペーパー」です。
用をたした後で、「あれ。。紙がない」と思うことはあまりないのかも知れませんが、ないと本当に困ってしまいます。
「おーい!紙」と叫んでも、持ってきてくれる人は限られています。。。。。。。

皆さんがそういう苦労や不愉快な思いをされたかどうかは存じ上げませんが、どこのお宅でもきっとトイレットペーパーだけは買い置きをされているのではないでしょうか?
残り1ロールとかになったら不安でしょうがないし、スーパーの特売のチラシに出ていたら要らなくても買ってしまうかも知れません。

これほどまでに「ないとこまる日用品」はないのではないでしょうか?
たとえば、お醤油がなくてもお塩とかソースとか何とか我慢したり代用品で済ませたりしているはずです。

さて、企業経営(家計)の中でも、「お金」はないとやはり困ります。
「カネは天下の回りもの」とか「宵越しの金は持たぬ」などと粋がってみても「ないと」ほとほと困ってしまいます。
「誰かに借りればいい」と考えていても、いつかは返さないといけません。
しかも何度も借りるのはなんかいやです。
また、借りにいくと足元を見られたり、理由を聞かれたり、貸し渋られたり等々なかなかたいへんです。

「お金」も「トイレットペーパー」と同じで、あってもありすぎるということはないようです。
企業経営者なら、是非、「お金の備え置き」をはじめてください。
もちろん個人の方でもそうです。

なくなった「きんさんぎんさん」は「ギャラはなにに使いますか?」という質問に対して、「老後の備えです」とお答えになったというはなしは有名なエピソードですが、企業経営・家計においても明確な目的はなくてもお金を貯めるということをお奨めします。

「親とお金と友達」はそのありがたみを痛感するときがきっと来るはずです。

「すし屋の理論」でも話しましたが、「いくらあればいいか」ということについては、可能な限りたくさん!というのが答えですが、月商とか月収とかの倍数で考えるとよくわかります。
収入がゼロになったときに何ヶ月生きながらえるかということです。
あるいは、「工場建設資金」とか「結婚資金」のように明らかに費用がわかるものはその目標額です。
目標がいっぱいある人はその目標・目的ごとに蓄えられることをお奨めいたします。

「私には不動産がある 株がある」という方であっても、いざというときの即効力、ランニングコストの安さ(固定資産税がかかりません)、価格変動リスクの少なさなど安心感がいっぱいです。

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時は「令和元禄」。新型コロナウィルスで大騒ぎですが、この局面ではあらためて「企業経営」を冷静に考えることも必要です。
「トイレットペーパーの品薄」騒ぎはデマで済みましたが、「お金」は他人ごとではありません。
「補助金」「助成金」に頼るのにも限界があり、世間からは「モラルハザード」も非難されてしまいます。


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