高所得者の「租庸調」 [どう受け止めたらいいのか]
飛鳥時代から奈良時代にかけての税制度と言われる「租・庸・調」(そ・よう・ちょう)。
「租」:田んぼで収穫したお米を税として納めること
「庸」:都で働くことで税を納めるか、代わりに布などを納めること
「調」:布や特産物(絹・紙・漆、工芸品など)を税として納めること
ということのようです。
飛鳥時代から奈良時代にかけての税制度です。「租」は、田んぼで収穫したお米を税として納めることをいいます。「庸」は都で働くことで税を納めるか、代わりに布などを納めることをいいます。「調」は布や特産物(絹・紙・漆、工芸品など)を税として納めることをいいます。江戸時代になると「年貢(ねんぐ)」として、お米を納めていました。(出典:京都府中丹広域振興局HP)
つまり税金は「国のために働く」ということになりそうです。
所得税率が10%なら一年12か月のうち1.2か月は国のために働いているということになります。
所得税率が50%なら一年12か月のうち6か月は国のために働いているということになります。
世の中では「消費税の減税」を声高に主張する方もいらっしゃるようですが、財政支出の見直しがない限りは他の税金が増税になる可能性もあります。
例えば、所得税。
国税庁のホームページによると
だそうです。
この所得税率をつつくとしたら、
①それぞれの税率を上げる
②所得税の刻みを増やす
ということになるのでしょうか?
かつて松下幸之助翁は「私は国のためにずいぶん働いている。自分のために働く方が少ない」とおっしゃっていたようです。
そういう観点から考えると「お気の毒」とも思えてしまいます。
また、こういう人こそ「高級消費をやってくれる」(贅沢をするとも言います)という現実もあります。
ただ、こういう高額所得者は企業の役員だったり事業者だったりしますのでいろいろな費用を経費で落としていらっしゃることも考えられます。
所得税の問題はそれなりになかなか難しいものがあります。
じゃぁ「固定資産税を上げよう」ということになると東京などの場合は「暮らせなくなる」人もできてしまいます。
じゃぁ「相続税を上げよう」ということになると「個人では資産が持てなく」なってしまいます。
最近はあまり話題になりませんが、「そもそも所得は捕捉(把握)されているのか?」ということです。
私はマイナンバーカードに「所得情報を載せるべき」と考えています。
いつも思うのは「所得がちゃんと把握されているのか?」ということ。
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