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日本航空は会社更生法が似合う(「倒産循環」から抜け出そう!) [裏づけのない経営学]

今朝(16日(水))の新聞はビッグニュースが多い・・・・・・・
鳩山内閣の誕生が一番大きなニュースなのかもしれませんが、この話は、ある意味既定路線です
横浜ベイスターズの工藤投手の話、酒井法子容疑者の話等々話題になる話が多いようです

しかしながら、小生がすごく気になるのは、やはり「日本航空」の経営危機の話です
融資の現場に長く携わってきた経験から言うと、業績不安の話がここまで大きく採り上げられてしまうと、知らず知らずのうちに「倒産循環」に引き込まれてしまいます

倒産循環に入り込むと
1.従業員に不安が広がる
①優秀な人が離脱して行く
②仕事が手につかなくなる

2.仕入先の条件が厳しくなっていく
・・・・・言わずもがなです

3.乗客が離れていく
・・・・・業況・経営ぶりに懸念がある企業からは、お客も離れていきます
もし、みなさんが東京~大阪を移動しなければいけない場合何を使いますか?
新幹線ですか?バスですか?全日空ですか?日航ですか?

4.経営陣が、足下の再建策に夢中になり、本来業務への意識が希薄になる
金策に走っている会社は、通常業務がマヒしがちです

などなど、普通の会社でも浮足立ってきます
ただ、マスコミが指摘しない大きな問題があります

日本航空は「命」にかかわるビジネス だということです

普通の企業のように漫然と見ていくわけにはいきません

ナショナルフラッグシップと言われ、日本を代表する企業がいつの間にこうなったのでしょうか?
実は、アメリカの航空会社の多くは、ずいぶん前にこの経営危機の洗礼を受けています
外国の航空会社が日本固有の問題にやさしい手を差し伸べてくれるとは思えません

マスコミの報道を見ていて、素朴に疑問なのは、
1.日本航空の課題が見えていない
・・・・どこに問題があるのかわかりますか?

2.なぜこのような事態になったのか、分析されていない
・・・・原因がよくわからないのに、今とられようとしている対策が妥当かどうか評価ができない

3.株主の状況が見えていない
・・・・上位株主は、大手の金融機関が中心です 国等も出資しているはずです

4.経営陣(役員)の構成が見えない
・・・・実は、日本航空出身者が大半です 株主筋の方が取締役にいらっしゃいますが、実務家の方ではありません

などなど。。。。少し注意を払ってコメントし、見守っていく必要があります
今、日本国は、鳩山内閣が成立し、「仕組みを変える」スタート台にあります

日本航空問題も「仕組みを変える」とか「基本・原点に戻る」ということが必要です
「いまさらどうしようもない!」とおっしゃる方がいらっしゃるのなら、「会社更生法」の申請を提案します
飛行機が墜落してからでは遅いのです

参考までに、日本航空のHPおよび有価証券報告書をご紹介しておきましょう
日本航空ホームページ
http://www.jal.com/ja/

日本航空有価証券報告書
http://www.jal.com/ja/ir/data/
http://eir.eol.co.jp/EIR/View.aspx?cat=yuho_pdf&sid=1224274

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