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「ほめ上手」では人材は育たない [裏づけのない経営学]

最近相次いで「ほめ上手」という言葉を見聞きしました

一つは、H22.5.1(土)の日経新聞プラス1の「ほめ上手で職場を明るく」という記事です
「上司にほめられてやる気が出てきた。そんな経験は誰にもあるだろう。「ほめる」ことは職場の人間関係を円滑にし、相手のモチベーションを高める重要なスキルだ。」ということで、コンサルタントの話が引用してあります

もう一つは、H22.5.4(火)のNHKのラジオの番組です 小説家の渡辺淳一氏が出演なさっていました
渡辺氏は、社長の周りにはほめ上手がいっぱいいる ほめればいい!的なお話をされていました

確かにほめられて嫌な思いをする人は少ないと思います
ただ、仕事を進めるうえでは、ご機嫌取りのようなほめ方でいいのでしょうか。。。。

小生は、部下に対して
1.「ほめる」時は、相手の能力(レベル)に応じてほめ方を変える
たとえば
①キャパが小さい部下に対しては、みんなの前で、どんな小さなことでもほめてあげる
②キャパが大きな(有能な)部下に対しては、相応に厳しき接し
・ほめるのは、人のいないところで
・達成すべき目標を確認したうえで、そのパフォーマンスの状況をほめる
のです
・ほめることは、ややもすれば「やっかみ」を生みやすいものです

2.仕事に関して「叱る」時は、必ず人前で叱る
理由は
①叱ることの是非を、みんなに判断してもらう
②叱り方について、行き過ぎがないかみんなにチェックしてもらう
ためです
叱ることは、ややもすれば「恨み」を買いやすいものです

こんな駆け引きを考えながら仕事をしているものですから、部下の評判は悪いようです
しかし、間違いなく部下は力をつけていくようです それぞれのキャパに応じて。。。。。

なお、渡辺氏がラジオでお話しされていたように、「社長の周りには、ほめ上手は多い」ようです
だれだって、自分の周りには煙たいやつは置きたくないものです
ただ、ややむすれば「茶坊主然」とした人たちも集まってしまいがちです
彼らは、そういう人たちの中では優秀との評価を受けていらっしゃるようです

少し大きな組織では、目標管理制度が一般的です
つまり、一定の期間の業績目標を定めて、その達成度合いを評価していくものです
ほめてばかりいたら、達成度合いを確認する時に困ってしまいます
職場は、幼稚園ではないのですから、この目標に対しての達成度合いをきちんと評価することが必要です
「あんなにほめてくれたのに、評価は低いんだ!」と部下から言われないような、職場作りが必要です

ただ、叱るときに留意しなければいけないのは
①人格を否定するような叱り方はしない
②仕事とは関係ない事項で叱る時は人前は避ける
③ほめる時も叱る時も相手の目を見て行うこと
④コテンパタンになるまで叱らない
です
気をつけないと、恨みを買ってしまいます

時々、虫けらを扱うように、吐き捨てるように叱るような人がいます
少なくとも企業組織の中では絶対に避けなければいけません

「ほめ上手」の多い職場は、一見、和やかのように見えますが、果たしてそうなんでしょうか。。。。
・・・・・本当の明るい職場は、合理的に業績が向上しているまたは向上していることが見える職場です
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