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「消せるボールペン」という困った代物 [無駄の効用かやっぱり無駄か]

最近の「困りモノ」に「消せるボールペン」と言うのがあります

世の中の人は「優れモノ」に掲げる方が多いのかもしれませんが、ビジネスの現場、特に「契約書」を交わす現場では困ったものなんです

実際に使ったことはありませんが、もし、書いた筆跡が消えるとしたら契約書の真偽に課題が残ってしまいます
 意思や記録を残す場合、今後は、筆跡鑑定に加えて「消されていないか!」という鑑定も必要となるかもしれません

便利は不便の始まり」です
確かに、ボールペンで書いていて書き損じが起きた時は、悔しいものです
そういうことから「消せるボールペン」が開発されたのではないかと思います

鉛筆やコピーのように「消える」ものではないかもしれませんが、「消せる」という意思が入ることで想定しないトラブルが生まれてくるかもしれません

最近の若い人は、誤字とかがあると修正液(修正テープ)ですぐ消して(隠して)しまう方も多いようです
なんだか「お相撲さんのような膏薬ばかりの文書」のようです

銀行では、「金額訂正は不可」と言う文化が長い間続いています
そういうこともあり、「文字を訂正する」と言うことには、ものすごく抵抗があります
訂正する文字上に二重線を引き、そこに(紙面で使われている印鑑で)押印するのが大原則です

契約書では「〇字抹消、□字加筆」などと書いて押印することもあります

かつては、欄外に、いわゆる「捨印」(すていん)というものを押印してもらい、軽微な訂正は銀行側が勝手に修正すると言うこともありましたが、今ではその「捨印」すら使わなくなりました

そういえば「マメ印」と言うのもありました
もっぱら訂正専用の小さな判子です
今では、この「マメ印」も使わなくなってしまいました

もっと言えば訂正の仕方すら知らない人が増えてしまいました
・・・・・・そんな細かいことを言って嫌われてしまうのを避けているかのようです


今朝(11年2月22日)の新聞には「パイロットが三菱鉛筆を提訴 消せるボールペン特許巡り」などと言う記事が掲載されているようです

特許は尊重しないといけませんが、「消せるボールペン」の存在には困ったものです

綺麗にきちんと字を書く習慣を尊重したいものです
間違ったら、美しくきちんと訂正してほしいものです

ひょっとしたら万年筆で文字を書く文化が復活するかもしれません


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