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半沢直樹と銀行の仕事 [銀行(員)と付き合う法]

先日のことでした。

ある企業の経営者の方から、

「半沢直樹はすごく面白かったけど、あれって本当なのか?」と質問を受けました。

そして「銀行支店長経験者の友人にも聞いたけど『あれは嘘ばかり』と言っていた」とも。


私の回答は、

1.あくまでもフィクションであり、ドラマとしてはとても面白かった

2.実際には

①出退勤はかなり厳格に管理されており、無断で外出したり、直行・直帰したりすることはない。

②あの規模の支店にしては融資係が少なすぎる。

③カウンター内に、部外者を入れることはない。
※番組の中では、カウンターの中に出向した同期の友人や協力者を入れていたようです。

④「裁量臨店」のシーンがあったが、あれは「本部の決裁を受けず、支店長の権限で融資した案件の調査」が主眼であり、「支店長が検査官側につくことはない」。逆に、融資課長や担当と一緒になって不正・不適当な融資ではないことを説明するのが一般的である。

⑤最終回の「取締役会」に、取締役でもないものが長演説をするようなことはない。

というお話をさせていただきました。


こう考えると、ドラマに使われる「いろいろな業種やお仕事はかなり脚色してあるものなんだ」とも思えてしまいます。

テレビドラマにあこがれてシュウカツをなさっている学生のみなさんも、就職されると「憧れと現実のギャップ」にお気づきになると思います。

銀行の仕事で言えば、

①テレビのシーンにあこがれた人はそのギャップに戸惑い

②クールに就職を考えた人はその仕事の深みや面白味に感動する

ということでしょうか。。。。。。


「カウンターの中に部外者を入れない」ということについては、

1.お金を扱う仕事であり、「取られたら困る」という本音もあります。

2.銀行にしかない「個人情報や企業情報や判断資料」がたくさんあります。

3.もし、「お金が落ちていたら誰のものか困る」という複雑な事情もあります。


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