企業不祥事とその謝り文 [企業経営の風景・裏付けのない経営学]
昨年の末あたりから、日本を代表する有名企業の不祥事(?)・不具合が数多く報告されています。
テレビでは、普段拝見することがない企業トップが記者会見に応じ、深々と頭を下げていらっしゃいます。
中には、退任を表明なさる方や減給をおっしゃる方等もいらっしゃいますが、正直なところ「ピンときません」。
ところで、こういう企業のホームページには何と書いてあるのでしょうか。。。
あってはいけない不祥事ではありますが、まさかの時のために各企業の「わびとご案内」文を拾ってみましょう。
1.大手銀行の場合
「金融庁より行政処分を受けました。お客さまをはじめ、関係者のみなさまに多大なるご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申しあげます。」
2.ある鉄道会社の場合
「これらは鉄道事業者としてあってはならないことであり深く反省しております。」
「弊社をご利用のお客様、地域の皆様、関係機関の皆様に大変なご迷惑とご心配をおかけしておりますことをあらためて深くお詫び申し上げます。」
3.ある化粧品会社の場合
「発症されたお客様には、大変なご迷惑、ご心配をおかけし誠に申し訳ございません。心よりお詫び申し上げます。」
4.ある食品会社の場合
「商品回収にご協力いただいているお客様、お取引先様、広く全国の皆様に多大なご迷惑とご心配をおかけしておりますことを心より深くお詫び申し上げます。」
5.ある保険会社の場合
「ご契約者の皆様へ」
「一連の報道につきましては、多大なるご心配をお掛けしておりますことを、心よりお詫び申し上げます。」
等々です。
これらは、各企業のホームページのトップに記載されているものですが、対応段階の差も被害の深刻さなどもあり微妙に異なっています。
「生命・身体へ影響が及ぶもの」「損害賠償裁判への配慮が窺われるもの」などもあるのでしょうが、
・謝罪の相手は誰なのか?
・謝罪言葉はなんなのか?
という点を丁寧に読み返すと何となく伝わってくるものがあります。
「ご心配」という言葉は必ずあります。
「ご迷惑」という言葉も多くの企業が使っています。
テレビの会見等で「心配」「迷惑」という言葉を聞くたびに違和感がありましたが、これらの企業の不具合に直接関係していない私はやはり部外者という印象もあります。
でも、かつてこれらの企業の商品・サービスを利用したこともあったり、現に使っているものもあります。
これらの企業への信頼を裏切られた不愉快は、まぁそれだけのことだったのでしょう。。。。。
将来に「尾」を引かない謝罪の仕方というものはなかなか難しいことかもしれません。
ここに挙げた各企業はいずれも大きな企業ですから、これくらいのことで企業経営の屋台骨が揺らぐようなことはないでしょうが、いわゆる中小企業ならいかがなものでしょうか。。。
マスコミの採り上げ方の問題なのか、消費者の関心の高さなのか、企業経営が複雑化してきたせいなのかはあるにせよ、こんなに複数種類の有名企業の謝罪が行われることは珍しいことではないでしょうか。
参考になるのかどうか、不愉快さが解消されたのでしょうか。。。。
「心配」とは「物事の先行きなどを気にして、心を悩ますこと。また、そのさま。気がかり。」と辞書には書いてありました。
そういえば、私の場合はこれらの企業に「心を悩ます」ことはありませんでした。
テレビでは、普段拝見することがない企業トップが記者会見に応じ、深々と頭を下げていらっしゃいます。
中には、退任を表明なさる方や減給をおっしゃる方等もいらっしゃいますが、正直なところ「ピンときません」。
ところで、こういう企業のホームページには何と書いてあるのでしょうか。。。
あってはいけない不祥事ではありますが、まさかの時のために各企業の「わびとご案内」文を拾ってみましょう。
1.大手銀行の場合
「金融庁より行政処分を受けました。お客さまをはじめ、関係者のみなさまに多大なるご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申しあげます。」
2.ある鉄道会社の場合
「これらは鉄道事業者としてあってはならないことであり深く反省しております。」
「弊社をご利用のお客様、地域の皆様、関係機関の皆様に大変なご迷惑とご心配をおかけしておりますことをあらためて深くお詫び申し上げます。」
3.ある化粧品会社の場合
「発症されたお客様には、大変なご迷惑、ご心配をおかけし誠に申し訳ございません。心よりお詫び申し上げます。」
4.ある食品会社の場合
「商品回収にご協力いただいているお客様、お取引先様、広く全国の皆様に多大なご迷惑とご心配をおかけしておりますことを心より深くお詫び申し上げます。」
5.ある保険会社の場合
「ご契約者の皆様へ」
「一連の報道につきましては、多大なるご心配をお掛けしておりますことを、心よりお詫び申し上げます。」
等々です。
これらは、各企業のホームページのトップに記載されているものですが、対応段階の差も被害の深刻さなどもあり微妙に異なっています。
「生命・身体へ影響が及ぶもの」「損害賠償裁判への配慮が窺われるもの」などもあるのでしょうが、
・謝罪の相手は誰なのか?
・謝罪言葉はなんなのか?
という点を丁寧に読み返すと何となく伝わってくるものがあります。
「ご心配」という言葉は必ずあります。
「ご迷惑」という言葉も多くの企業が使っています。
テレビの会見等で「心配」「迷惑」という言葉を聞くたびに違和感がありましたが、これらの企業の不具合に直接関係していない私はやはり部外者という印象もあります。
でも、かつてこれらの企業の商品・サービスを利用したこともあったり、現に使っているものもあります。
これらの企業への信頼を裏切られた不愉快は、まぁそれだけのことだったのでしょう。。。。。
将来に「尾」を引かない謝罪の仕方というものはなかなか難しいことかもしれません。
ここに挙げた各企業はいずれも大きな企業ですから、これくらいのことで企業経営の屋台骨が揺らぐようなことはないでしょうが、いわゆる中小企業ならいかがなものでしょうか。。。
マスコミの採り上げ方の問題なのか、消費者の関心の高さなのか、企業経営が複雑化してきたせいなのかはあるにせよ、こんなに複数種類の有名企業の謝罪が行われることは珍しいことではないでしょうか。
参考になるのかどうか、不愉快さが解消されたのでしょうか。。。。
「心配」とは「物事の先行きなどを気にして、心を悩ますこと。また、そのさま。気がかり。」と辞書には書いてありました。
そういえば、私の場合はこれらの企業に「心を悩ます」ことはありませんでした。
コメント 0