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身の丈に合った経営 [裏づけのない経営学]


先日、地方在住の中小企業の経営者の方からお電話をいただきました。


彼曰く、

①銀行がお金を借りてくれと言ってくる

②某有名国立大学の元学長だった人と懇意であり「私の名前を使って商売をしていい」と言われている

③上場企業の社長職にあった方からも、「私の名前を使って商売をしていい」という申し出もある

④元知事からも協力をすると言われている

⑤上場企業のOBや大学の先生など協力したいという人もかなりいる

彼は、仕事を大きくしたくて仕方がないような口ぶりです。


こんな相談があったら皆さんはどうお答えになりますか?



私は、次のようにお答えいたしました。

まず社長である息子さんに相談すること

その仕事は5年後10年後まで続くのか考えること

元学長とか元社長とか元知事というのはビジネス界での寿命は短いはずなので、彼らの神通力にも限度がある

各企業ともコンプライアンス重視であり、いわゆる「口利き」を嫌う傾向にある

そもそも御社の屋台骨がビジネス拡大に堪えられるのか?

どんなに金利が安くても「借金」は返済の必要がある

「名刺の肩書」が多い人ほど信用できない

「身の丈」にあったビジネスを続けることが一番である

短期的にはいい話かもしれませんが、当社も世代交代の渦中にあり、親(会長)が仕事を広げ過ぎたツケを息子(社長)が払うことのないようにすべき

と。



彼からはこの手の話は前にも何度か聞いたことがありますが、その都度、今のような話を返しています。
(こんなに厳しい回答でも聞いてこられます。)
おそらく息子さんや奥さんも「私に聞くことで断念させる」ような様子も見え隠れします。


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