「年収170万円」と言うリアリティ [鈍感日本人への警鐘]
75歳以上の医療費の窓口負担を2割に引き上げる方針をめぐって、政府・自民党は、「年収170万円」以上の人を対象とする案を軸に検討しています。
若いころは「高齢者はそれくらい払え」と考えていました。
しかし、仕事を辞めた今はこの「170万円」の重みがよく分かります。
「収入」は意に反して勝手に減ってしまうけど、「支出」はコントロールしてもなかなか減りません。
バリバリと働いていたつもりの時の支出を減らすのは容易ではありません。
特に光熱費は義務的です。
「年金があるじゃないか」と言われても、2か月に1度の給付です。
その金額が20万円だとしたら年額では120万円です。
その金額が30万円だとしたら年額では180万円です。
170万円仲間の金額です。
例えば、病気になって入院したとしましょう。
「高額療養費」の制度があるとしても差額ベッド代は含まれないはずです。
差額ベッド代が1万円/月だとしても30日入院したら月額は30万円になります。
「医療費控除」があったとしても、控除元の収入が少なすぎます。
こういう状況を丁寧に知っておきましょう。
入院破綻と言うことが起きないように。
しかし「医療費の8割部分」は「健康保険」が払っているのです。それはそれで大金です。
本人負担10,000円なら「健康保険」が40,000円を負担してくれているのも事実です。
対策としては、
●医療費についてよく知ること
●不要な薬を飲みすぎないこと(効能が似た薬もたくさんあります)
●薬をたくさんもらわないこと(きっと余ります)
等々、高齢者の方も少し理解が必要です。(今さら遅いけど)
●社会保険の充実した仕事に就くこと
●夫婦ともに厚生年金をもらうこと
等々、
若い時に働き方をよく考える必要もあります。
私も人生に楽観して生き延びています。
実は、経済的には苦しいのです。
貯蓄がなければとっくに破綻です。
資産があればと言って「換金性の高いもの」でなければ役に立ちません。
「固定資産税」が上がれば破綻への道が加速してしまいます。
「相続税」が高くなればキリギリスになってしまいます。
悩ましい。
高齢国会議員様のお考えに「はいそうですか」と従うのも難しい。
「歳出チェック」を行い「税金の無駄遣い」には目を光らせ意見を言わないといけません。
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