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「菅首相」に見るトップのあり方像 [裏づけのない経営学]

彼が「東京の問題」と言った時、「この人は器の小さな人だな」と思わずにはいられませんでした。

しかし、派閥の論理で自民党総裁=総理大臣に就任した姿からはここまでリーダーシップのない方だというのは想定外でした。


多くの企業経営者の皆さんならおわかりだと思います。
なぜここまでコロナ対策にもたついてしまっているのか?
と言うことを。

少し原因を探ってみましょう。


1.優先順位の区別ができていない

たしかに「経済」は大事ですがここまで「人命」に影響が出てきている以上、優先順位はわかるはずです。
「人命優先」と言う軸がぶれてしまったために意思決定・政策判断が後手後手に回ってしまったのです。

春先のこと「コロナの感染防止(コロナ感染者の減少)が最大の経済対策」と多くの方がおっしゃっていたのを聞いていらっしゃらなかったのでしょうか?


2.「番頭さん」がいない

経営は一人ではできません。
そこには必ず番頭さんがいます。
どう見ても「番頭さん」の姿が浮かんできません。
菅首相自身が長らく番頭さんだっただけに、番頭さんの必要性を見誤ってしまわれたのかも。
1億人を超える日本を切り回すのには一人ではできません。
番頭さんもスタッフも必要なのです。


3.「執念」と「がんこ」をはき違えている

政策としての「こだわり」は必要ですが、ゴールを見据えれば柔軟対応をしなければいけないとわかりそうなものです。
「国民のため」とおっしゃるのなら方法論はいくらでもあったはずなのに、なぜ一つのやり方に固執してしまったのかがよくわかりません。
企業経営者なら「売れない商品」には見切りをつけて「トータルとして売り上げを確保する」ことを考え行動するはずです。
「医療崩壊」と言う生命線に目が行っていれば柔軟な対応が取れたはずです。いや柔軟な対応をしなければいけなかったはずです。


4.あまりにも現場とマーケットをご存じない

政治家がよく間違えるのは「支持者の意見や要請」こそがニーズだと思っていること。
現場を知らず都合のいい話を現場の実態・実情だと思い込んでしまう人も多いようです。
「全体像を見る」「次の一手を考える」と言う仕事の進め方がないのが致命傷です。

「たたき上げ」なのに「歩んできた道」(現場)を知らないというのも不思議です。
ホテルのパンケーキを食べるようになって以来、庶民だった人が貴族になられたのでしょう。
これでは現場の姿は見えてきません。


5.ストイックさに欠けている

国民に負担や苦労をお願いしておきながら「朕はたらふく食っている」状態では国民は付いてきません。
会社の経営が苦境の時に従業員にだけ無理を強いるようなやり方ではうまくいきません。

政治家の皆さんは選挙のときは調子のいいお話ばかりですが、国家運営の当事者になられた時の身のこなしや知恵の出し方が下手くそな人も多いのかもしれません。


6.「細かさ」(緻密)と「くどさ」(徹底)と「クイックリスポンス」(スピード)がない

リーダーには、
・緻密
・徹底
・クイックリスポンス
が必要です。
ある意味「心配性」にならなければいけません。
「良きにはからえ」とか「ままよ」「なるようになる」ではうまくいきません。
「支持率だけ」に神経質になっていたのかと思える行動では笑止千万です。



今年は「企業経営者」「企業トップ」のあり方にとてもいい教科書ができたと評価するのもいいかもしれません。


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