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アベノミクスには「ものづくり」という言葉がない [みんなうすうす気づいている]

「アベノミクスはうまく行っていないんだよな」
と友人。
彼はテレビや経済誌などにも登場する人材なのでそれなりに重みのあるコメントです。
前広に言う人はいませんが、どうも「うまくいってない」と語る人は多いようです。



アベノミクスの「3つの矢」は(官邸のホームページによると)、

1.大胆な金融政策

金融緩和で流通するお金の量を増やし、デフレマインドを払拭


2.機動的な財政政策

約10兆円規模の経済対策予算によって、政府が自ら率先して需要を創出


3.民間投資を喚起する成長戦略

規制緩和等によって、民間企業や個人が真の実力を発揮できる社会へ

というのがスタートでした。



具体的にはいろいろなことがあったのでしょうが、

産業政策

儲ける

という言葉が浮かんできません。



「安倍・菅」内閣9年を見ても日本の経済力が高まったという感じがしてきません。

印象として残るのは、

インバウンドに代表される観光喚起

株式投資

地方創生というバラマキ

物価目標2%

くらいのものです。
その評価はおまかせするとしても、「地に着いたものやこと」が浮かんできません。

コロナの影響を除いて考えても
「豊かな日本になった」
と将来に向かって胸を張って話せる方がどのくらいいらっしゃるでしょうか。
結局、世界的なコロナのまん延で上げ底部分が剥げてしまいました。

雇用」「老後」「年金」「少子化」等々不安だらけです。



江戸時代にあったといわれる「士農工商」を産業・商売という切り口で見ると、

「農」~ 「食料」の生産

「工」~ 「ものづくり」

「商」~「サービス業」

だと置き換えてみると、序列はなかったといわれながらも「工・商・農」でも「工・農・商」でも「商・農・工」でも「商・工・農」でもなく「農・工・商」です。
おそらくプライオリティがあったのでしょう。


特に「農」と「工」は「世界を相手に競争しながら儲ける」というわかりやすいターゲットがあります。

そのためには、
商品のクオリティを高める
イノベーションとの闘い
仕組みづくりによる合理化
生業的経営構造からの脱却
が絶えずついて回っていたはずです。

日本が「アベノミクス」だなどと「内輪」で囃しているうちに「国際競争力」あるいは「収益」という点で劣後してしまったものも増えてしまいました。


かくして、「経済成長しない日本」「雇用不安が付きまとう日本」「老後の不安が隠せない日本」になってしまったのです。
テレビなどに出演されるコメント貴族の皆さんの言葉の中には「具体性」も「いい汗をかく」というイメージもありません。
「税金がどうの」「国債がどうの」「投資がどうの」と言われても「馬車の操作」の話ばかりで「誰が馬車を作るのか」「運搬手段は馬車でいいのか」という話が見えてきません。


ものづくりの火を消してはいけない

私が尊敬するものづくり企業の創業オーナーの言葉が頭から離れません。


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