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「嫌われ」そして「頼りにされる」のが銀行員 [銀行(員)と付き合う法]

「銀行に家を取られた」と何度言われたことでしょうか。。。。

銀行員が嫌われる瞬間の一コマです。
そんな時には言い訳もしないし、無言で対応するだけです。
こんなことを言うのは倒産した経営者の身内の方が多いものですから。
悪いのは「銀行ではなく、無茶(イージー)な経営ぶり」です。


多くのご商売と違い
・銀行の利益率は低い
・多くの預金者から預かったお金を選んだ人に融資をしている
1億円の貸出ロスは、1億円の損失
※多くのご商売は1億円の踏み倒しでも直接的な損失はコスト原価部分だけ
ということがあります。


さらには、
銀行は貸したら終わりではなく「貸出金を回収」して初めて1回戦が終わります。
貸出金が有意義に使われ、借りた人が成長する(将来利益体質になる)
末永くお取引をしたい
というのも銀行員の本音です。


世の中では「嫌われる」部分が多いのですが、頼りにされることも多いのが銀行員です。
税務署にも見せない書類をあなたには見せる
娘の婿に来ないか
等々が経営者の言葉から出てきたら「信頼の証」です。


銀行は元来「経営のパートナー」としての役割を果たしてきました。
それは税理士さんや弁護士さんにも似ています。
いい企業の特長は「銀行の使い方がうまい」ということです。


銀行員が厳しく見えてしまうのは「モノの流れ」を「お金の流れ」とリンクさせてみるからです。
しかも、
①過去どうであったのか?
②現在どうなのか?
③将来どうなるのか?
と多面的な評価をします。
マスコミでちやほやされる程度では真の実力はわかりません。

「貸借対照表」「損益計算書」などの静態分析も重要ですが、「資金繰表」による動態分析も行います。
「いい商品なのに」「おいしいのに」だけでは評価しません。
裏付けとなるお金の動きはどうなのか?」ということがポイントです。

余談ですが「一時的な預金」よりも「積立定期」「普通預金・当座預金の入り払い」を評価するというのはコンスタントなお金の流れが明確だからです。


最近の銀行は
投資銀行なのに中小企業向け金融機関の顔をしている
企業にアドバイスしない
サステナビリティと言いつつ一過的な思考
メインバンクの役割ができていない
ところも目立ちます。


金融手法もいろいろと変わってきましたので過去の郷愁に縋りつくのも適切ではないでしょうが、「経営のパートナー」として評価されない銀行はその役目を終えたと考える時期かもしれません。


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