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「統一教会」報道とマスコミの誘導 [鈍感日本人への警鐘]

安部元首相の事件を契機に「統一教会」問題に光が当たっています。
「壺」を代表される霊感商法問題
統一教会と政治家の近接問題
の二つに絞られ、最近は「政治家と統一教会の関わり」に光が当たりすぎている気がします。


少し論点を整理しなければいけません。
例えば、

1.「統一教会」が宗教だとすればその教義の問題

教義の隅々まではよくわかりませんが、
・合同結婚式問題
・日本の統治制度を揺るがすかのような教義
・拝金主義
等々の課題を十二分に整理して議論することも必要です。


2.「壺」に代表される霊感商法被害の問題

古くから時折話題になっていたようですがマスコミはいつの間にか「追及」や「報道」をやめています。
そういうスタンスがよくわかりません。
また、「被害者救済」は「マルチ商法」などの被害の対応と比べてどうあるべきなのかが論じられなければいけません。
こんな報道の仕方で被害者は救済されるのでしょうか?


3.「統一教会」が「政権党である自民党」へ接近し続けている問題

・自民党候補への組織だった選挙応援
・政治家の「広告塔」利用
・政治家への寄付
という教会側のアプローチの問題があります。

片や、政治家側
・教会行事(イベント)への出席
・教会関係の雑誌・新聞などの広報誌での取り上げ
・政治家による「祝電」問題
などがあります。

すぐできる対策として、例えば「政治家(国会議員、地方首長、地方議員)個人による弔電や祝電などの電報の禁止」などの話にはならないのでしょうか?
情緒的な批判や非難だけでは何も解決しません。


4.統一教会以外の宗教団体と政治家の距離の問題

政治家に寄り添っているのは統一教会だけではありません。
・自民党の支持母体には複数の宗教団体があります。
・公明党と創価学会は一枚岩状態です。

ここには日本国憲法第20条第1項
「信教の自由は、何人に対してもこれを保障する。いかなる宗教団体も、国から特権を受け、又は政治上の権力を行使してはならない。」
との抵触問題があります。
信教の自由」と「政教分離」の問題です。
日本の政治に宗教思想が入り込んでくる危険性は言うまでもないことですが「統一教会」だけでしょうか?


マスコミの取り上げ方を見ていると憲法や法律に照らしてどうなのか?という論理的な視点が希薄なような気がします。
選挙期間中や選挙直前・直後の教団施設訪問は公職選挙法違反の問題もあります。

どうも情緒的な取り上げに偏ったところがあります。



最近では「岸田内閣は何もしない」「安部首相や菅首相の時はよかった」的なコメントまで見受けられます。
ちょっと待てください。
「安部・菅の9年」の政治ぶりが今の日本の低迷を生み課題を積み残したのではなかったのでしょうか?


岸田内閣は、
足元の喫緊の課題が優先なのはもとより
「安部・菅の9年」の無策や偏った政策の軌道修正
をやりながら
長期的視点での日本の将来像を着実に築いていく
ことが求められるのではないでしょうか。

モリ・カケ・サクラ・サントリーそして総務省等々騒いだ時期もあったにもかかわらず結局どうなったのかもよくわかりません。

今話題の「統一教会」問題はもっと深刻です。
情緒的な報道で「ことの軽重」を整理しない「どこかに誘導する」ような」マスコミ報道ぶりがとても気になります。



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