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「おもてなし」よりも「本業」 [仕事についてのエトセトラ]

あれは東京オリンピック招致の時のことだったでしょうか?
日本での生活実感が伝わってこないタレントが「お・も・て・な・し」などとスピーチしたのは。。。

それを真に受けた日本人様のなんと多いことか。

そもそも「おもてなし」とは「お・もてなし」のことなのでしょうが、「表・なし」と考えることはできませんか?
つまり「人様の前にその企業が持つ『接遇心得』みたいなものが前面に出てしまい『本業はどうなったの?』」と素朴に疑問を感じることも増えました
わざわざこれ見よがしに「おもてなしですよ」と言ってしまったら終わりでしょう。


例えば
●挨拶や応対は丁寧だけど運転が下手なタクシードライバー
●挨拶や応対は丁寧だけど治療行為が下手な看護師さん
●挨拶や応対は丁寧だけど美味しくないラーメン屋さん
等々枚挙に暇がありません。

接遇コンサルタントの方は得意になってお話しされていたのでしょうが、ご商売の「本筋」までお考えになってのことでしょうか?

バカ丁寧な接客が目立った日本航空も会社更生法の申請をしたというのはご存じでしょうか?
部下の中には「あんな接客してたらそりゃあ潰れるは」とはっきり言い切る者も数多くいました。
当時はCAさんが各企業に出向いて接遇の講師をなさることもよくありました。
今でもうんざりした記憶が蘇ってきます。

いい企業は「ことさら『おもてなし』などと言わなくても昔ながらにちゃんとやっている」ということもあります。

もう一度言いましょう「本業は大丈夫ですか?


時々、「おもてなし広場」「おもてなし公園」などと言う名前を見かけることがあります。
そんなネームよりも「その土地ならでは」「わかりやすい」名前を選択した方がよかったはずです。



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