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実態バランスを作ってみませんか(あなたの会社の真実はどう?) [裏づけのない経営学]

小生が貸付担当になった時、本部の偉い人から「実態バランス」の話を教わりました。 銀行に入ってまだ3年目の小生に対して「実態バランスって知っているのか?」と質問を受けたのです。
バランスシートの見方すらおぼつかないレベルでしたから、いったい何のことかもわかりませんでした。

融資部の真中のテーブルに座らさせられて、実態バランスのレクチャーです。
※この上司からは、「資金繰り分析」や「担保不動産の見方(写真の撮り方)」などなど直接ご指導をいただきました。

この一年、倒産企業が激増して行く中で、マスコミ等では「黒字倒産」という言葉がよくつかわれましたね。
最近はさすがにこの言葉は聞かれなくなりましたが、「実態バランス」の話がわかれば、倒産の多くは、粉飾であったということが分かるようになります。

ちなみに、最近の倒産事情は、売り上げの水増し等による粉飾が目立つようです。

さてさて、みなさんは、自分の経営しているあるいは働いている会社(企業)が倒産した時のことを考えたことがありますか?
自らの企業を清算するとしたら一体いくらになるのでしょうか。。。。。

会社が生きている(動いている)ときは価値がありそうなものでも、いったん倒産してしまうと、いわゆる二束三文の価格になってしまいます。
銀行では、不動産も機械も在庫も言わば「たたき売った値段」(処分価格)でバランスシートを組変えてみるのです。
その作業を「実態バランスを作る」と言います。
その会社や工場にだけ必要で、他の人には何ら価値のないものも多いはずです。
あるいは取引先への貸付金のように、明らかに焦げ付きらしいものも0査定です。

こんな風に、バランスシート(貸借対照表)に載っている資産を、たたき売るベースで洗い替えしてみるのです。
そうするとどうでしょう。。。。資産はどんどん目減りしてしまいます。
紙くずやただのゴミが資産勘定に計上されていることにお気づきではないですか?
使わない機械はすぐさま陳腐化してしまいます。
古くなった在庫ももはや売れません。
(だから在庫=売れ残り というのです。)

他方で、負債のほうは減らせません。
倒産したとなるとすぐに取り立てに合うものばかりではないですか?
「支払手形」や「借入金」は倒産と同時に期限が到来してしまいます。
つまり性急な取り立てがやってきます。

皆さんの会社はいかがですか?
実態をバランスを組んでみてください。 資産勘定を実態の二束三文価格に置き換えてみてください。
一気に赤字が噴き出してきたりしませんか。。。。。!!

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