SSブログ

「よりお客様目線に立てる会社」と言ったトヨタの豊田社長が今やらなければいけないこと [企業経営の風景・裏付けのない経営学]

小生はトヨタ車のファンであり、父の代から我が家はトヨタ車ばかりです。

実は、昨年(平成21年)の3月、トヨタのある車を買いました
その時は
1.今話題の「プリウス」も試乗しましたが、ある理由で、止めました
2.今まで10年ほど乗っていた車の買い替えです
3.4月になれば、減税が実施されるのも承知で3月に買ってしまいました

理由は
①さすがに10年も乗れば、そろそろ車に飽きてきたこと
②GWは新しい車でドライブしたかったこと
③やはり、10年も乗ると安全性に不安があったこと
④ETCをつけたかったこと
⑤車が好きなこと
などからです。

選んだ基準は
①小生は年間5,000キロくらいしか乗らないことから、燃費よりも「安全性」を重視
②毎日、コンスタントに乗るのではなく、都内の短い距離のチョイ乗りや高速を使ったり田んぼのあぜ道や山道も乗ること
などから、やはりプリウスは不向きかと判断したのです。
③それよりもなによりも、プリウスは静かに発進することで、周囲の人が動いていることに気づかない恐れがあること(事故のもと)
④田舎乗りの時の故障対応に不安が残ること
も重大なポイントでした。

小生が買い求めた車にも、実は不安がありました
インターネットの車評(口コミ)には、「ブレーキが甘い」という指摘があったのです
確かに、甘いのは事実のようです。
ディスクブレーキが出始めのころの、あのキュッと止まる感じと比べれば抜けたような踏み込み感です。
ただ、そういうブレーキなんだろうなぁと理解すれば、特に、苦にはなりません。
ブレーキの踏み方を変えればいいのです。

昨日(3月2日)のあるテレビ番組の中で、豊田社長は
「ABSができた関係で、従来のようなポンピングブレーキとは踏み方が異なる」的な言い方をおっしゃっていました
おそらく、プリウスだけではなく多くのトヨタ車は、ブレーキの踏み方が、従来とは微妙に変わっていたはずなのです。 しかし購入時にその点をアドバイスしたトヨタの方はいらっしゃいません
・・・・おそらく「こども店長もお気づきではなかった」と思います。

豊田社長が、アメリカの議会の公聴会で、
「ご存じの通り、私は創業者の孫であり、全てのトヨタの車には私の名前が入っております。私にとってクルマが傷つくということは、私自身の体が傷つくということに等しいのです」とおっしゃったらしいのですが、この点は、豊田社長の勘違いなのではないでしょうか?

小生は乗ったことがないので細部を知りませんが、LEXUS(レクサス)ブランドはトヨタ(TOYOTA)という名前を使っていないのではないでしょうか?(ひょっとしたら、こども店長もご担当外かもしれません)

アメリカでの販売チャネルの話は別として、日本にLEXUS店ができた(2005年8月日本開業)頃から微妙にトヨタの基本が横におかれ出したのではないのでしょうか

では、今、トヨタがやらなければいけないのは何かというと
1.すべてのトヨタユーザーに説明文書を送ること
ABSがポイントであるのなら、「貴殿のお乗りになっている車は影響ございません」と説明しなければ顧客は不安です。
問題なのはプリウスだけなのでしょうか・・・・・

2.「こども店長」の減税CMを停止すること
今、車のテーマは安全・安心に変わりました。
今のままのこども店長ではその職責は重たすぎます。
「赤のブレザー」を「緑のブレザー」に変え、安全性能の説明に代えるべきでしょう。
・・・・日本では大きな事故もないのですから、「安全」をCMで訴え、日本のファンに安全性能を語ってもらう方がいいのではないかと思います。

3.日本でのレクサス店を廃止すること
なんだか「レクサス」がすべての点で合格車(完成車)で、その他のトヨタ店では、手を抜いてお安くしていますと言っているようです。

4.代表取締役の役割を明確にし、技術的な部分は、その担当代表取締役から説明をすること
「社長」という気負なせいか、発言の脇が甘くなっています。
車は、かつて「走る凶器」と言われた時代があるのです。
自動車産業は「命のビジネス」でもあります わかりやすく正確な説明が求められます。
テレビを拝見する限りでは、少し情緒的な説明が多いようです。

5.TVへの出演を自粛されること・・・・もし、必要ならNHKに限定したほうがよい
昨夜、民放の番組に出演されていましたが、キャスターやコメンテーターの的を得ない話のペースにはまっておられました。
ああいう会話は、トヨタの信頼をますます悪化させてしまいます。
少なくともトヨタは日本を代表する企業です。
謙虚・真摯な応対は必要ですが、付け刃な話に迎合したりおもねる必要はありません。

週末のTVによく出る、どこかのタレント知事を彷彿させ、危機感が軽くなってしまいます。

6.もし社長がやらなければいけないとしたら
今回の不祥事と経営危機に対し
①「誰が」「何を」「どう」やっているかの説明
②「カイゼン」の進捗状況の説明
を定期的に行うことです。

「顧客目線」も大切ですが、
トヨタのほうが、安全については、はるかに詳しいはずです
顧客の安心感とミックスすればいいのではないでしょうか

トヨタさんにお願いしたいのは
変化に対応することではなく、基本に忠実に対応することです

みなさん、トヨタを応援しましょう!







nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:仕事

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0