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自動車は身体で動かすもの・・・・・吉川東大元学長の小論文に感覚的に反論する [裏づけのない経営学]

かつて車(自動車)は、「走る凶器」と呼ばれた時代がありました
便利なトランスポーターである半面、一つ間違えば命さえ奪ってしまいます

自動車がどんなに身近な存在であったとしても、まだまだ「走る凶器」であることに間違いはありません
自転車のような気軽な感覚で向き合えるような機械ではないと思っています
ですから「基本に忠実」というのが最大のポイントです

それなりに長い経験の下で車の運転をなさっている方には、この基本に忠実というのは、身にしみてお気づきではないかと思います
プリウスのような燃費の良いとされる自動車が出現しても、この基本は変わっていないはずです

前後左右それから計器を目で見、足でペダル操作をし、手でハンドルを握り、レバーを操作するのです
五体・五感から伝わってくる振動や動きから、メカニックの状況を理解しながら運転するのが基本だと思うのですが・・・・・・

昨日(22年3月15日)の日経新聞朝刊の「経済教室」には、東大元学長の吉川氏が「技術開発 消費者とともに」という小論文を寄稿されています

凄く難しいので、小生のような浅学なものには理解できないところも多いのですが、感覚的に違和感を覚えるところがあるので、少し反論しておきましょう

氏は
「電子化による変化がある。電子制御を全面採用し、それらをコンピュータが統括している。このシステムは運転者の負担を減らす。かつての自動車は、ハンドルが重く悪い路面での車庫入れでは汗びっしょりになり、下り坂では力いっぱいブレーキを踏む必要があった。エンジン音に耳を澄ませ調子を確認しながら運転することもあった。」

「だが今日、運転者は道路の状況など外の世界の複雑さや自動車の状態などから解放され、快適な運転を楽しむことができる。つまり、かつて人は、筋肉、神経とも自動車と一体感を持って運転していたがこれが切り離されたのだ。この結果、運転者と自動車との関係は本質的に変わる。」
などとおっしゃっています

がしかし、冒頭にも触れたとおり、少し違うのかなぁと思います
確かにハイテク化が進み、悪路走行などは、コンピュータ制御による部分は増えたとはいえ、運転する人の身体に伝わってくるものです
今の車でも、エンジン音やブレーキペダルの踏み具合で車の調子はわかるものです
あるいは、ねじが緩んでいる振動や、コツンと衝突した時や何かを踏んだ時の違和感も身体に伝わってきます

どんなに車が進歩しても、人間が運転する限りにおいては基本は変わらないと思います

小論文が難解すぎて、反論や理解ができないことが多すぎますので意を尽くしませんが、小論文の表題にあるように、あるいは、奇しくも、豊田社長が「消費者目線」とかおっしゃった発言は、少し迎合的なのではないでしょうか

自動車は命を預けるものです。「走る凶器」なのですから、消費者の意見に合わせるのがいいわけではありません
最新技術をふんだんに注ぎ作り上げられた車であっても、科学的な操作方法を消費者にきちんと伝えることのほうがより重要なのではないでしょうか?!






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