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リニューアルした「銀座三越」のターゲットは何だろう [企業経営の風景・裏付けのない経営学]

かつてはよく行っていた「銀座三越」のことを書いてみましょう

東京のデパートとしては
①小ぶりな感じがして
②コンパクトにフロアもまとまっていて
③立地もよく
④買い物がしやすい
と思っていました

電車でも車でも、休日でも仕事帰りでもよく行っていました
入口を通り抜けると「ぷーん」とデパートの香りがしました
化粧品コーナーのカウンターでは女性客が「お試し」をなさっていた姿が印象的でした

さて、今年の9月にリニューアルオープンをしたと言うので、週末に、遅ればせながら様子を見に行ってきました

感想を言いましょう

1.売り場がずいぶん広くなりました
ただ、広すぎて疲れてしまいます
池袋の西武や横浜そごうのような「バカでかいお店は買い物がしにくい」という印象があるのですが、今度の三越もそんな感じです

2.大きくなったために、少しハイソ(上級顧客)向けのイメージが強まりました

①会社帰りに立ち寄るには広すぎます
なんだかめんどくさそうなお店です
・・・・慣れてないだけかもしれませんが
どうも動線(導線)が中途半端なようです

②高齢化(長寿)社会を迎え、団塊の世代もお年を取り始めています
・・・・この方々には少し疲れてしまうお店ではないでしょうか

③休憩場所が少ないです
確かに9階のフロアは、オープンスペースが充実していますが、疲れて休もうと思うたびに9階まで行かなければいけないのでしょうか。。。。

④トイレの入り口付近が汚いです
出来立てなので全体に綺麗なのですが、地下1階のトイレの入り口周辺の休憩(待ち合わせ)コーナーはなんか汚かったです
三越の方の目が行き届いていないようです

⑤西館(従来の銀座三越)の1階、玄関から入ったところが地味になってしまいました
なんだか地方都市の百貨店の風情です
華やいだ化粧品売り場が1階から他の階に移ったせいでしょうか。。。
皆さん素通りです

⑥東館12階の食堂フロアの「一番見晴らしのいいスポット」は喫煙コーナーでした
「もったいない!」の一言です
ガラスドアで仕切ってありますから、小生のような嫌煙家には立ち入ることができません
こんなに眺望のいい場所をタバコを吸う人だけのために作っておくなんて贅沢の限りです
小生なら、この無料展望スペースを名所にしたいものです
集客の目玉になるはずなのに。。。。。

⑦店舗が広くなると店員さんが増えます
店員さんを見ていると「売らんかな」と言うギラギラした方が増えたようです

⑧たぶん「高齢者」の方、「車いす」の方、「体調の悪い」方には、ちょっぴり居づらいお店のようです
こんなに広くなったのですから、このデパートの中に何時間でも居たくなるような工夫が必要かもしれません

⑨いったいどういうお客様をターゲットになさっているのでしょうか?
また東京に、「あなたは来ないでください!」というお店ができてしまいました

⑩ひょとしたら「従業員一人当たりの売上」は落ちているかもしれません
気のせいですが、そんな感じがしました


・消費者のニーズや嗜好の変化を取り入れてるとは思えないような。。。。
・景気の状況にフレキシブルに対応できるのかなぁ
などと、、、、思えてしまいました



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