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育児休業。。。。(日経新聞を読んで) [企業経営の風景・裏付けのない経営学]

この一年、テレビや新聞などのマスコミに辟易してましたが、昨日の日経新聞(10年12月27日)は、痛快でした。

ただ、小生の趣味に合うか合わないのかというレベルのものだと思いますが。。。。。
育児休業の話、東国原さんの話、農業の話 等々 少し本音が出ていました。



「育休」についての課題の指摘です

夕刊の「生活・ひと」面で書いてくれました。
「仕事・子育て 真の両立求め 育休復帰 甘やかさない」 という見出しです。

「仕事と子育ての両立支援策が広がり、出産を経ても働き続ける女性が増えている。子育て支援の気運の高まりは歓迎すべきことだが、その一方で育児休業の復帰後に仕事でどう成果を上げてもらうか、企業は新たな課題に直面している」

「子育て中の社員の目に余る行動を見聞きするようになった」

おそらく、思い当たる節のある方々もいらっしゃるのではないかと思います。

実は、わが社でも、この問題に直面しています
たったお一人のことですが、
①母性保護
②少子化対応のためにも子育てには配慮
という美名のため、なかなか対応に苦慮しています。

わが社の例は、
①近々産休にはいると言う女性がいました。
②産休かどうかは別として、仕事ができない人でした(と言うかやらない)。
③勤務態度も、マナーも最悪です。
④他の女性からの反感も買っています。
⑤なんでも、前の上司が評価していたということのようです。

ほどなく、産休に入り、産休が明けてからも大変でした。
①お子様の調子が悪いから と「休み」と「遅刻」の連続です。 あるいは、「途中退社」です。
②出勤なさっていても、「居眠り」の連続です。
・・・・子育ての大変さからくるものだと、周りも大目に見ていました

やむなく彼女に配慮して、ある部署のパートさんを雇止めににして、彼女には異動していただきました。
当然のことながら彼女の抜けた部門は1名減員で見事に仕事が回っています。

ほどなく、また産休に入ってしまわれました。

国民経済的にはいいお話ですが、わが社としては大変です
特に、他の女子社員からは、愛想を尽かされています
・・・・前の上司が甘やかしていたからだとの批判も聞こえてきます。

それなりの企業は、育休者向けのセミナーとかも設けているようですが、ジレンマに陥っている企業も多いと思います

当社の問題は、日頃から、彼女を甘やかしてきたところに問題があるようです
だから、他の女性社員にも閉口されてしまっています。

普段の働きぶり次第で、みなさんからは、
「早く戻ってきてね」
「待っているからね」
「お互い様だからね」
「大変だよね」
等々、みなさんからも自然発生的に声が出てくるものでしょうね。

正直に言うと、仕事のやり方やルールや商品はどんどん変わっていきます。
センスがあれば別ですが、キャッチアップするのは大変です。

わが社の彼女の場合は、「基本ができてない」ので、復帰には相当時間がかかるかもしれません
正直に言うと、人は足りないのですが、みんな工夫して働いています。

ただ、紙面では、どこかの大学の先生のお言葉が載っていました。

「育休から復帰した社員の活用法に悩むのは先進企業ゆえ、そのほかの企業は子育て支援策を整備するのが先決だ」
「今後は親の介護に直面し、思うように働けない社員も増えてくる」
「時間的制約を抱える社員のやる気を引き出し、成果を上げられる環境を企業は整えなくてはいけない」

とおっしゃっているようです。

さてさて、みなさんいかが思われますか?
こういう美しい言葉の前に、まずやることがあるはずです
その点がぼけているような気がします。

まるで、今までの企業では、「子どもが産めない」「子どもが育てられない」とでも言いたいようです。
現実的な解決策はまだまだあるはずです。
制度や理念ばかりが先行すると、企業が腐っていきます


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むゆ

私は復帰したくても復帰できなかった人です。
育児休暇が終了するのと同時に退職することになってしまいました。
会社は、育児休暇を取るのも私が一号で
まさに「子育て支援策を整備するのが先決」の状態だと思います。
子供を育てながら仕事って思った以上に大変だと思います。
でも彼女の場合、また復帰して休んで・・最後に退職するのかな
と、悲しいけどずる賢い人のように見えます。

by むゆ (2010-12-28 13:17) 

beni_ha

むゆさん コメントありがとうございます

女性の方からはお叱りを頂くのではないかという不安も感じながら、この記事を書きました
ただ、「制度に甘え、期待に応えていない社員」の課題と言うことで、日経新聞が採り上げた点を評価してください

最近の特徴ですが、マスコミは批判や苦情に繋がりそうなことには及び腰で、脇の甘い採り上げ方が散見することが多いようです
 そんな中でのこの日経の記事は新鮮でした

残念なことに、大学の先生やコンサルタントやマスコミの中には、制度やルールありきで、
①現場の実情に配慮しない
②ご提案のルールが現場でワークするかどうか、いかにワークさせるのか
と言う解決策を提示しない言いっぱなしのケースも多いようです

①企業側からすれば、いかに気持ちよく意欲的に働いていただくのか!
②働き手側からすれば、いかに気持ちよく意欲的に働くのか!
と言う視点が大切だと思います

わが社の場合は、残念なことに、同僚の女性の方から不満が出てしまっているのが実情です

その原因は、彼女が入社して以来、評価が緩く、「箸の上げ下げを丁寧に指導してこなかった」ということに起因しているようです
しかも、逆に、何故かしら評価が高かったと言うこともあります

小生が担当になって見た限りでは、言葉遣い、勤務態度、知識、意欲ともに劣後していらっしゃったようです
そのまま育児休業に入ってしまわれたものですから、正直言うと復帰後の処遇はたいへんだろうと想像しています

金融機関は、みなさんの想像以上に
①電話が多く、その応答ぶりが評価される
②知識がないと、お客様の苦情の温床となる
③根気強い照合作業が求められる
④無意味な離席、無断の外出などに対してはかなり厳しい
ものがあります

彼女に対しては、入社以来の指導ぶりに課題が残っているようです

彼女が復帰した時に、キャッチアップしようにも基本的な部分が物足りないことから、そこの点をどう解消していくのか不安です

小生としては、育児休業の制度そのものには大賛成です
「子育てしながら働ける企業」であるなら、企業人としては光栄なことです
事情が許せば、3人目にも挑戦していただきたいものです

大学の先生にお願いしたいのは、制度論に加えて、働き人のライフプランを学生の皆さんはもとより、社会に提唱していただきたいものです

今回は「育休」に光が当たりましたが
小生としては、「産前」対応も重要なテーマの一つと思っています

銀行の現場は、狭い机の間を動き回ることが多くかつ階段の昇降も多いのが実態です

また夏場の冷房の効き過ぎなどにも警鐘を鳴らさないといけません

「育休」や「子育て」に光を当てる前に、ライフプランをイメージしておくような「大人への育ち方や環境整備」のほうが今の日本には必要ではないかと思います

母性保護を言うのなら、産前の配慮も不十分な点がありませんか。。。

個別の企業にのみ制度論を持ち出せば、結果的に就活の問題にまで発展していきます
「子どもも育てられない企業」という風評が立てば、就職希望者は激減してしまいます

わが社でも複数のお子さんを育てながら働いているお母さん社員も数多くいます
逆に「単身赴任」が当然視され、家庭を顧みる余裕のないお父さん社員もいます

少子化社会を迎え、今後は老親の介護問題も顕在化してきます
「お互い様」なのですから、そういったライフプランを踏まえた働き方・働かせ方を考え具体化していく方が優先されるのではないでしょうか

長文で済みません

by beni_ha (2010-12-29 00:10) 

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