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人材育成には「給与体系の変更」と「働きぶりの評価方法の変更」が必要です [企業経営の風景・裏付けのない経営学]

昨日(11年1月9日)に紹介した、日経新聞・日経センターの共同提言(11年1月4日)の中には、『人材の育成』と言うのがポイントの一つに挙げられています

内容的には
短時間労働の正社員など、多様な働き方を促進
と言うのがポイントのようです

記事を読むと
成長を底上げし、高齢化社会を安定させるには働き手一人ひとりの生産性向上が不可欠
と言うことで、

①高齢化が加速する中で、、女性や若者の能力を引き出すことも活力向上には不可欠
・・・・・若者の技能向上や女性のキャリア形成の後押し

②女性は結婚や出産で退職すると正社員として復帰しにくいため、正社員のまま短時間労働を選べたり、在宅勤務をしやすくしたりする制度づくりを促す
・・・・・多様な働き方の促進

を目指すべき と


根拠として
①短時間労働の仕組みがあれば出産退職する女性の3割程度は辞めずに済む
②若年層は雇用機会が乏しく、非正規雇用比率も高くなっている。正規雇用への転職や就職が難しく、卒業時の景気にキャリアが左右されがち
と言うことを挙げている


対応策として
①5~6年の有期契約の「正社員」枠を設けるなどで、多様で柔軟な雇用形態や条件を認めることで対応するべき
②転職と言う流動化を促すことで、企業は人を採りやすく、働き手は職を選びやすくなる
③生活保障や技能訓練の役割を企業に委ねるのは難しくなりつつある。職業訓練と職探し、生活費補助を組み合わせたワンストップ型の安全網整備が欠かせない。
④若い働き手のやる気をそがないよう、税や社会保険料負担の増加を抑えることも重要だ

と言うことのようです


さて、みなさん
こういう耳に優しい提言であなたの企業は回りますか?

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みなさんの本音
①もう少し成長期待があれば、もっと雇用を増やす
②女性は、既に活用済みです
③若い人を採用したいのは山々ですが、正直、「辛抱が足りない」(すぐやめて行く)
・・・・もっと勉強や工夫や我慢や努力が欲しい
④在宅勤務とは言うものの、それにふさわしい職種(仕事)がない
⑤技能訓練は、わが社で十分できる (失敬な)
⑥「セクハラ」とか「パワハラ」とか「公平」という言葉が全面に出てきた結果、「鍛える」ことができにくくなった
等々ではないでしょうか


何が最善の解決策なのかよくわかりませんが
小生なら対応策はこう考えます

1.給与体系を変えること
①固定給部分を大幅に少なくする
②賞与(ボーナス)部分の割合を増やす
②ポスト給を増やす
・・・・・職務手当ではなく、「長」のつく責任あるポストの方だけポスト給を払う

2.時間休暇を設ける

歴史的には、公務員などにはありますが、一般企業でも時間単位の休暇を認めればいいのです
いまのままでは、近所の方や遠くの親戚がなくなっても葬式にも行けません

3.スパルタ教育やOJTを重視する文化を作る

最近は、「人に優しすぎる職場が多すぎる」ようです
「多面的評価」や「内部告発制度」の充実で、叱れない優しい顔をした上司が増えてしまいました
この行き過ぎを正す必要があります

これだけでも、働き方は変わってきます

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今回の日経の提言は
①耳に優しすぎる
②女性と若者を弱者視し過ぎである
③この提言がワークするとは思われない
・・・・・働きぶりの評価なく制度ばかりを求めるのは危険
のような気がします

社会全体のテーマとしては

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①少子高齢化を迎えた
②新興国の追い上げが急で、日本のビジネスが新興国にとって代わられつつある
③家庭教育・学校教育レベルの変化
という前提を踏まえて考えるのなら

1.働きながら子育てが行えるような社会的環境を整えること
①たとえば、保育園・託児所の充実
②ベビーシッター制度の充実

2.ライフプラン教育を行うこと
かつては、高度経済成長・所得の向上・終身雇用制という前提条件がある中での就労でした
これからは、多様化が求められ、かつ自由度も増してきます

だからこそ、ライフプラン教育が必要なのです
ライフプラン教育を踏まえたうえで、自由な働き方を選んでほしいのです

3.都会に暮らさなくても楽しい地方(田舎)生活を選びやすくすることです
親との近居が親子双方とも必要不可欠になってきます

などではないでしょうか

人生は長いのですが、なかなか後戻りはできないものです
「ひとごと」ではなく「人事政策」を考えてほしいものです





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職務経歴書の書き方

とても魅力的な記事でした。
また遊びにきます。
ありがとうございます。
by 職務経歴書の書き方 (2011-01-11 01:18) 

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