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48の肩書を持つ社長とは。。。。 [企業経営の風景・裏付けのない経営学]

地方に住む知人と話していた時のこと、
「〇〇グループのF社長がお亡くなりになった」という話題になりました。

小生もインターネットの地方紙で目にしたので、その訃報は知っていました。

彼女に寄れば、F社長は、人柄温厚で、グループ企業の社長をはじめ48の肩書があった。
そのせいか通夜・告別式には数千人の参列者があったそうです。

彼は、70歳手前。まだまだ代表取締役としてが活躍なされていたそうです。
ご冥福を祈ります。


さて、この企業は、地元を代表する有力企業です。
彼女の話では「グループ内の複数の代表取締役を兼ねていらっしゃったままお亡くなりになってしまった。」
と興奮気味です。

企業経営という面から少し考えてみましょう。
実は彼は創業者でもオーナー一族でもありません。

70歳手前の方が、功労者というだけで、いくつもの企業の役員をやっていることは企業経営には少なからず問題があります。

たとえば

1.1か月は30日です。個々の企業に費やす時間はきわめて少ないはずです。
役員には経営責任があります。ことが起きてから責任を取るだけの人は不要です。

2.役員等の人事が硬直化しやすい。
「意欲や能力のある社員が先々社長にも(役員にも)なれない企業には、いい人材は育たない」
ということです。

3.人事的にもYESマンばかりが集まってくるようになります。
いわゆる企業集団のボスですから。。。。。。

4.「長いものに巻かれろ!」式では企業が成長しません。
新しいものへの対応が遅れがちです。

5.こういう長老めいた方々が多い企業では、必ず「若い人の意見を聞きたい」という話が出てきます。
世の中は、各年代がバランス良く配置されています。
「年寄」と「若い人」だけの組織がうまく回るはずがありません。


CIMG0131.JPG

こんなケース、どうすればいいのでしょうか!?

二つあります

その一つは、
企業集団化することです。
ホールディングカンパニー(持ち株会社)化することです。
何れの企業も関係企業グル―プなのでしょうから、経営課題をまとめて議論すればいのです。
個々の企業は、現場に任せましょう。

ホールディングカンパニーが難しいのなら、組合化というのもあります。

その二つ目は、
こういう功労者の方には、ボランティアでご活躍していただきましょう。
もう年金も頂けるご年齢なのですから、今までのご経験・ご見識を皆さんに提供してあげてください。



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