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「番頭さん」論 [企業経営の風景・裏付けのない経営学]

企業とか組織というのは、優れたリーダーがいることが必要かもしれませんが、うまくいかなくなった企業や組織を見ると、「番頭さんがいなかった」んだと思ってしまうことがあります。


たとえば、最近の政党の状況を思い浮かべてください。

かの有名な小沢一郎さんが典型です。慕う人は多いかもしれませんが、「番頭」さん的なご側用人は誰でしたでしょうか。。。。
民主党しかり、日本維新しかり、みんなの党しかり。。。。

自民党を見てみましょう。
イメージで言うと、
古くは、二階堂進、後藤田正晴、金丸信、野中広務などという名前が思い浮かんできます。
彼らの実像はよくわかりませんが、イメージだけで言うと、優れた「番頭さん」ではなかったでしょうか。。

企業では特にそうです。
いい企業、繁栄する企業には必ず「番頭さん」がいます。


では、「番頭さん」とはどんな人でしょう。

一言でいえば「影の実力書」です。トップに次ぐ実質的なNO2だと考えてください。

1.実務のトップであること。

・・・現場をよく知っていることが大前提です。

2.ものの本質がわかっていること。

・・・「わけのわからない」人がNO2だったりすると悲劇が生まれます。

3.大局観があること。

・・・先々の成り行きを思い遣ることができる。

4.全体像が見えること。

・・・現状の広がりが把握できる。

5.洞察力があること。

・・・奥深く考えをめぐらすことができる。

6.数字に明るいこと。

・・・数字の裏付けを吟味されたら、だれも文句が言えないのです。

7.能力の把握ができること。

・・・企業や組織は、人材の集団です。
この人材の能力を把握しない限り、集めることはできても「束ねる」ことはできません。

だから、番頭さんには「任せる」「育てる」という言葉が似合うのです。

8.「足元に細かい」こと。

・・・ひょっとしたら「煙たい人」かもしれません。

9.口やかましいこと。

・・・「誰かが言わなければいけない」のです。上にも下にも。
「脇が甘い」「緩い」といわれる組織・企業を見ればわかります。

10.「梯子を外さない」こと。

・・・裏切りはありません。

11.トップになろうとしないこと

・・・「トップになろう」とした瞬間、NO1の人から遠ざけられてしまいます。

12.大人の対応ができること。

・・・「是々非々」な上に、「清濁・硬軟をうまく飲む」のも上手です。「分別がある」とも言われます。

13.「悪いことはしない」こと。

・・・「法やルールを守らない人」は、信用が置けません。
「汚れ役」「嫌われ役」を演じることはあっても「悪者ではありません。

14.「絵が描ける」「出口・ゴール」がわかっている」こと。

・・・「細かいだけ」「口やかましいだけ」では、組織は回っていきません。
不満の温床になるだけです。

15.「YESマン」ではないこと。

大きな組織では、残念ながら「YESマン」がNO2になっていたりしますが、それでも回っていくのは、「組織の掟」の中で、「寿命が短い」(任期がある)とか「スタッフが分担してその役目をする」という代替・代償機能があるからです。

それなりの組織基盤があり、人材がいれば、それなりに回っていくものです。

ある日、大きな組織や企業が瓦解することがあったとしたら、こういう状態が長く続いてしまった不幸な結果でしょう。

世の中では、「ヒラメ族」と呼ばれる人たちもいます。こういう人が多いと、組織は脆くなってしまいます。



トップと何が違うのかというと、

番頭さんはトップにならない」というのがその違いの代表で、
逆にトップには「カリスマ性」とか「存在感」がより濃く備わっているものです。
そして、最後の責任はトップにあるものです

「責任をとれない人」「番頭さんを持つ力」がない人がトップになると、これまた悲劇が始まってしまいます

小さな組織の場合は、「トップが番頭さんの役目までやっていらっしゃる」ということもよくあります。
ただ、こういうトップがリタイアされた時は、不安です。


わかったようなわからないような、そんな「番頭さん」論ですが、

あなたの会社や最近の政党を見るとわかってきたりしませんか。。。。。!

最後に一言、「番頭さんは、人柄のいい人・配慮の人が多い」ということは付言しておきましょう。



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