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部下を持ったら「考課表」を読もう [仕事についてのエトセトラ]

おそらく今の時期は、「賞与考課」を終えられていると思います。

「人事考課」「賞与考課」というと、

正直面倒
・毎日の行動を記録してるわけでもなく、していたとしてもいい点・悪い点の濃淡を明確にまとめるのは難しい。
・考課表通りに考課をすると、とても低い点数になってしまう。
・できたら部下にとって「いい考課」になるようにしたい。
・「うそ」はつきたくない。

一生懸命考えても、「神の手」や「鶴の一声」で変わってしまう
・「同期、同僚、他部門とのバランスを取る」という正論には勝てません。
・「二次評定」「三次評定」と進むと、日常の実態に即すというよりも「好きか嫌いか」的な部分に比重がかかっているように見えてしまう。

という印象とかご経験をお持ちの方も多いと思います。

実際にはそういう傾向があるのも事実ですが、喜ぶ部下の顔を見ると、「苦渋の選択」であったことなどすっかり忘れてしまうということもあったりします。


たぶん多くの方がその都度苦労されたはずです。


その割には、その時期が終わると「活用されていない」のが実情ではないでしょうか。。。。


部下は新入社員ばかりではありませんから、
部下を持ったら、その時には、過去数年分の「考課表」(写)も一緒に管理しなければいけません(いわゆる保管させられます)。


たしかに、

賞与考課=ボーナスの査定にする上での「業績」「実績」の見極め

というのが主眼ですから、多くの場合、直近6か月間だけに光が当たっています。
だから、前回は低評価だった人にも挽回のチャンスがあるのです、


人事考課=一年間の「仕事ぶり」の評価

つまり、昇進・昇格に当たっての単年度(過去一年間)の「仕事ぶり」に光が当たっています。
ただし、多くの企業は「連続考課」制度を採用されているのでしょうから、
・「いい評価」の人は傾向的に前向きな考課になっている
という特徴があります。

考課制度の原理原則には違和感をお持ちの方も多いかもしれませんが、いわば「お互い様」のところもありますから、そこは少し割り切らないといけません。


ではどうするかというと、過去の考課の判定材料となった原始的な記録を頭の隅っこに残しておかれることをお薦めします。


ところで、これらの過去の「考課表」はお読みになりましたか


多くの上司は、「忙しい」という事情の下、じっくりとお読みになることも少ないのかもしれません。
「考課マーク」よりも、評定するの根拠となった「行動記録」を一度丁寧にお読みになることをお薦めいたします

どう読むかというと、
「部下のよかった点、悪かった点」を記憶にとどめておくのです
意外と傾向的な事実が書いてあったりします。


そしてその部分を「部下との付き合い」(それを「人材育成」と言いますが)のなかに活かしていくのです。

誰しも、「上司が変わったら自分をよく見せたいと思う傾向があります。

過去の記録の中で「あれっ!」と思ったところを記憶に残しておかないと、

仕事の本論と関係ないところで評価してしまいがちであること
先々大きな「落とし穴」にはまってしまうこと

という問題に直面してしまうからです。


「過去のことは水に流して」という考え方もありますが、「ローマは一日にしてならず」です。
いいとこを伸ばし、不都合なところを克服していくのが人材育成です。

部下との面談とか日常の接点の中で、さりげなく過去を探りながらいいパートナーになってもらうのです。




そうそうは人間変わるものでもありません。

自分の部下を育て、上手に使っていくには、苦労して作られてきた「考課表」もうまく活かしていくのです。








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