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「たっすいがは いかん!」・・・高知の人の声がビールの味を変えた  [旅紀行・県民性の謎]

高知というと、「酒どころ」「よく酒を飲む」などと思い浮かべる方も多いと思います。

確かに、高知には「造り酒屋」も多く、高知に行くと(住んでいると)飲み会も多いようです。
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ところが、都道府県格付研究所の分析によると、

・47都道府県を対象とする「1人あたりの清酒の消費量」についての都道府県ランキングでは、全国10番目くらいなのに対し、「1人あたりのビールの消費量」についての都道府県ランキングでは、東京、大阪に次いで、堂々の3番目なのです。

[本]清酒 http://grading.jpn.org/Divzei1008001.html

[本]ビール http://grading.jpn.org/Divzei1008007.html


まぁ、どちらにしても「酒飲み県」に間違いないようですが。。。。。


ところで、高知の事情通の友人によれば、高知の人はストレートに文句を言うとか。。。

「土佐弁」に「たっすい」という言葉があるのですが、「手応えがない、気力がない、張りがない」というような意味で使われるようです。


ある時、キリンビールがラガーの味を変えた時(そういう時があるらしいのですが)、高知人は「たっすいがは、いかん!」と天下のキリンビールに文句を言い、「高知だけは昔ながらの味になった」という事実もあるようです。

岩崎家ゆかりの高知には、キリンビールファンが多く、今でも、高知のキリンビールのキャッチフレーズは「たっすいがは、いかん!」とのぼり旗やポスターに書いてあるようです。
(※酒を飲まない私にはどうでもいいことで、今回の高知行きでも気が付きませんでしたが。。。。。)

ただ、こんな風に「物事をはっきり言う」風土も、私が高知を好きな理由の一つにあげられます。
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「悠長な仕事ぶり」や「冗長な話しぶり」あるいは「意思が不明確」の方は嫌われてしまうかもしれませんが、内心はケロッとされている方も多いので、慣れれば、こういう言葉づかいもとても楽しいのです。

お国言葉には、県民性を表していることも多く、旅する時の楽しみの一つです。


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※(追記)
昨日(15.6.8)、藤川選手(野球)は記者会見で「高知県民の気質はもちろんある。『たっすいがはいかん』と。自分の中で1本、筋を通して生きる気質がある。」と言ってました。

まさしく「たっすいがはいかん」の説明です。
彼は「一本、筋を通して生きる」とうまく表現していました。「生ぬるいのはダメ」「うじうじしない」「はっきりする」というような意味にも通じますね。

彼の記者会見は、「高知のよさ」を誰よりもうまく説明していました。
いごっそう」(頑固で気骨のある男)の風合いが伝わってきました。



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