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給食業者「ホーユー」という企業の不思議 [裏づけのない経営学]


・コロナだったから
・物価高だから
・賃上げだから
というのが最近の企業破綻の直接の原因として報じられることも多くなりました。

この給食業者の破綻の場合もそうでした。
「広島」 (株)ホーユー(資本金1000万円、広島市中区、代表山浦芳樹氏ほか1名)が、9月1日から一部の事業を停止し、自己破産の申請を検討していることがわかった。

当社は、1994年(平成6年)7月に設立された食堂の経営業者。大学や高校、官公庁、企業などの施設内にある食堂の企画・経営を主体に、売店の運営、研修施設などへの食事の提供などを手がけ、中四国地方を中心に、近年は北海道から九州までエリアを拡大していた。
(いずれも 2023/09/06 帝国データバンク 「倒産・動向速報」)

この企業のホームページを見てみましょう。

(会社概要)
・社 名 株式会社ホーユー
・所在地 本社 〒●●●-●●●● 広島市中区・・・・・
・TEL 082-●●●-●●●● FAX 082-●●●-●●●● 
・設立年月 平成6年7月
・資本金 10,000,000円
・代表者 代表取締役 山浦 芳樹
・従業員数 586名(正社員78名 パート従業員508名 ※2020年4月1日現在)
・事業内容 官公庁および学校の食堂の企画・運営、研修施設および寮への食事提供、売店の企画・運営、自動販売機の保守管理、レストランの企画・運営、寮の管理業務

広島の本社のほか営業所
HOYU.png
HP上では22か所あるようです。

さらに不思議なのは、
①資本金1000万円と規模の割に少ない
②社長しか姿が見えない
③なぜか官公需ばかり(学校、お役所、警察、自衛隊等々)
全国150施設
データが古い
業績がよくわからない
組織がよくわからない
といった特徴があります。

・この企業何か特別なノウハウでもあったのでしょうか?
・本来なら地元企業に委ねるような業務ではなかったのではなかったのでしょうか?
・なぜ各地の官公需の受注が多かったのでしょう?
・なぜ、地元を中心に面的拡大ではなく日本各地に展開されたのでしょう?
・「安心安全」の時代に衛生管理は大丈夫だったのでしょうか?
・何よりも「社長はとても忙しく全国を飛び回っていらっしゃった」のではないでしょうか?


こんな風に破綻する企業には「企業経営の不思議」というものがあるものです。


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