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「牛乳が余る」と言う話 [どう受け止めたらいいのか]

「余った牛乳は廃棄」「飼育乳牛の数を減らす」と言ったニュースがあったはずです。
この話どうなったのでしょう?

共同経営に踏み出し「合理化・効率化」したにもかかわらず、結果、
牛乳が余り経営を圧迫している。
飼料も輸入が中心で餌代が高騰し経営の負担になっている。

確かこんな話だったような。。。。


誰もこの問題を突っ込もうとなさいません。
あるのは政府への批判ばかり。

少し考えてみましょう。

1.酪農は「農業ではなくビジネス」と言うこと

①いつまでも「農業」と考えていませんか?
食料生産と言うビジネスなんですよ。

②日本のマーケットを考えた生産体制ですか?
ひょっとしたら「供給過剰」はもともとあったのではないでしょうか?
保存に難がある牛乳生産には「需給分析」が必要なはずです。


2.「飼料は輸入」と言うリスク分散なき調達

①「増加する耕作放棄地」を考えれば日本国内で飼料生産はできなかったのでしょうか?

②「いい牛乳」のためには「日本の飼料ではダメ」と言うのならこういう事態は想定されていたはず


3.「乳製品の輸出」をなぜしないのでしょうか?

①「競争力がない」とおっしゃる前に「品質改善」をなさいましたか?

「ワイン」「ウィスキー」などが国際商品になっていることを考えれば「輸出」向けの商品(国際的戦略商品)を作ることも考えられるはずです。

②「輸入チーズ」などを喜々として食べている人も多い

そこも不思議です。
戦う前から負けています。

③スイスのチーズがフランスやイタリアのマーケットに食い込んだ努力を研究なさらないのですか?

スイスからならパリやローマへは運送費だけでも違います。
しかし特徴のあるチーズを作ることでブランド化されていったはずです。
さて日本のチーズにはそういうニーズはないのでしょうか?


それもこれも酪農」「乳製品づくり」が「農業」だと考えられていることに起因することもあるのではないでしょうか。。。。!!
「ビジネス」「もの作り」だと考えると着眼点も変わってくるのではないでしょうか。。。


通商産業省」から「経済産業省」と名前が変わったのは2001年(平成13年)のようです。
「経済」と言う抽象的な言葉で体を表したりしたので「プレミアム・フライデー」などと言うわけのわからないキャッチフレーズまで生まれてしまったのかもしれません。
産業政策はそういう言葉の遊びではありません


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