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「45歳」ではなく「30歳」 [仕事についてのエトセトラ]


仕事には向き不向きと言うものがあります。

そして嫌々やる仕事は決して上達しませんし、いわゆる成長も発展のありません

最近サントリーホールディングスの新浪社長が「45歳定年制にして、個人は会社に頼らない仕組みが必要だ」と述べた話には思わず笑ってしまいました。


45歳で定年が来る企業の仕事を好きになれますか?

私なら同じような仕事があるなら早めに転職を考えます。
45歳と言えば油の乗り切った時期でもあります。そこで「あなたは定年ですよ」と言われるくらいならこの企業とはご縁がなかったと考えた方がいいでしょう。

また、ライフプランを考えたら「子供が教育期にある」「住宅ローンもたくさん残っている」時期でもあります。
家庭的には人生の負担が集中する時期でもあります。
中にはご両親が後期高齢者となり「介護」の心配もする必要があるかもしれません。
そんな時期に「定年」を迎えるなんてたまったものではありません。

「少子高齢化」の時代になると「親の面倒を見る」というのも大きなテーマです。
そんなこんなで「出世を伴わない転勤を繰り返す仕事人生」は考えものです。「やりがい」がわからなくなってしまいます。


62歳の新浪社長が「自分は例外だ」というのもおかしな話です。
「バカにするな」と思ってしまいます。


この新浪社長は組織だって人を使ったことのない人なのでしょう。
「人材は使い捨て」と思っていらっしゃったのかもしれません。


新浪社長の大きな間違いは「45歳定年」と言ったところにあります。
本当なら「30歳で今の仕事が向いているかどうか考えろ」ということが必要だったのです。


ライフプランを考えるなら「やり直せる時期に自分を見つめなおす」ということが必要なのです。
向かない仕事を嫌々していても成長も貢献もありません
企業としても中途半端な人材を抱え込む余裕はありません
●そのためには「30歳くらいで自分の仕事を見つめなおし」「やり直しの当否」を考えるのです。
30歳なら十分やり直しも仕切り直しもききます


どんなに優秀なあるいは有名な大学を出ていても「向かない仕事」ではその能力が発揮できません
一度就職すれば「学校歴」など必要ありません。
基礎的素養の参考にする程度でありかえって邪魔になってしまいます。


有名大学を出たにもかかわらず「鬱」症状になってしまった人を何人も見てきました。
こんなはずではなかった」「優秀なこの私が仕事ができない」というギャップや焦りに起因するものが多いようです。

銀行では毎年ヒヤリングを行い、30歳くらいでライフプランをチェックする研修を行っているところがかなりあります。
AIが発達すると軽微な仕事は機械がやってくれます。
「あなたでなければできない仕事」を習得しなければ企業の中ではお荷物になってしまいます。



ライフプランという言葉が今まで以上に重要になる時代です。
そのためにも「産業政策」が必要なのです。
自民党総裁選挙を語る人たちにそういうことは伝わっているのでしょうか?




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