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「マイナンバーカード」を持とう [みんなうすうす気づいている]


「少子・高齢・長寿化」の日本はやがてやってきます。
その時は日本はどんな姿になっているのでしょう。

たぶん今はそうじゃないと思っている人は多いと思いますが、その時にはこの前の参議院選挙の時のような「減税」「給付金」を求める声がきっと増えるでしょう。

今、政府は「マイナンバーカード」を持つことを推進しています。
実質20,000円のおまけをつけてまで。
なぜでしょう?


1.「公務員ばかりが増える」世の中への危惧

公務員さんのお仕事は「収益」を生みません。
行政サービスの簡素化をしない限り公務員さんは増えていきます。
「生産年齢人口」が減る中で公務員さんが増え続けていくことは「収益を上げる仕事」をする人がさらに減ることを意味します。

つまり行政の現場の省力化は急務です。


2.「健康保険組合」(公的医療保険制度)の一元化

日本の健康保険制度の運営組織には、
①職域健康保険(民間企業勤務者)
②船員保険
③共済組合(公務員)
④国民健康保険

に大別されます。
・定年退職後の長さ
・転職の活発化
・親を扶養しない人たちの増加
・正規雇用じゃない人の増加
という社会構造の変化に公的医療保険が明らかにマッチしなくなってきています。


国が主催する公的医療保険が「働き方の違いで管理窓口が違う」というあり方がいつまで許容できるのでしょうか?

「マイナンバーカード」がまず「健康保険証」とリンクすることから初めていることからもその類推は容易でしょう。

それは国民の「健康状況、医療の実態」を総合的に把握し対策を取ることにもつながります。


3.「所得把握」の容易化

減税を求める前に「国民はちゃんとルール通りに税金を払っているのか?」というのが最大の課題です。

「金融機関の預金口座」と「マイナンバー」のリンクを不快に思う方も多いようですが、優先すべきは「所得の発生源」を把握することです。

「預金口座の情報」だけなら「国税」「警察」の調査能力をもってすれば簡単に把握できます。
要は「所得の道筋」を明らかにする方策の一つにすぎません。

ゴールとしては「所得としてのお金の移動にはマイナンバーをひも付きにする」ということでしょう。


4.「確定申告」の利便向上

「確定申告」を自分でなさる方なら書類作成の簡素化を痛感される方も多いことでしょう。
「所得収入」と「医療費」は手続きをしなくても自動的に提供されたらどんなに楽になるでしょう。
申告者は「チェック」して「修正する」だけになれば手間もずいぶん減ります。

特に年齢とともにこういうことは面倒くさくなるものですから助かります。


5.デジタルビジネスの取り込み

今は、クレジットカード、〇〇ペイ、〇〇ポイントなど個々別途にカードが必要です。
「スマホアプリに集約すればいい」という発想もありますが、
・スマホを使わない人はどうするか?
・スマホの電池不足、通信障害時にはどうするのか?
・スマホの紛失や故障や買い替え時にはどうするのか?
といった問題も内在します。

だから「マイナンバーカード」に集約するという方法も想定されます。

おそらくこういう狙いがあるのでしょう。


では「なぜマイナンバーカードの普及を嫌がり人たちがいる」のか?ということです。

その原因は、

1.担当大臣のスタンドプレー狙いの稚拙な説明

特に平井大臣、河野大臣の発言は自己中心的かつ陳腐であり、
①本来の目的
②具体的に何ができるのか
③スケジュール
の説明がアバウト過ぎることにあります。

なぜ本当のことを言わないのでしょうか?


2.「セキュリティ不安」

「もし落としたら」「もし盗まれたら」等々セキュリティへの不安がついて回ります。
・暗証番号設定の面倒くささ
・高齢になっても使えるか?
なども想定されます。

ところで「クレジットカード」や「運転免許証」のセキュリティ不安はいかがでしょう。
その程度のものです。


3.「所得把握」の回避

特に隠し立てするような所得がない方には何ら問題のないことです。
しかし「複数個所からの所得がある方」には少し面倒なこともあるのかもしれません。
テレビやラジオ番組で「マイナンバーカード」に否定的なお考えを発言なさる方の多くは、「出演料」「講演料」「原稿料」等々複数の所得パイプがある方が多いようです。
こういう方こそマイナンバーで所得把握をしてくれることの利便を評価なさってもいいと思うのですが。。。
コメンテーター、芸人、タレントさんなどのご職業の方に目立つようです。


4.「国民総背番号制」への毛嫌い

マイナンバーはすでに存在します。
「何をいまさら」という気がします。
「少子・高齢・長寿化」時代と「デジタル化の進歩」を併せ考えたら「国民総背番号」もやむを得ないのではないでしょうか?


かくして「ポイントを付与」してまでも「マイナンバーカード」を普及させなければいけないのです。

あえて言うと「後期高齢者」にもなれば「5年ごとの更新手続きは省略できる」くらいの方策は欲しいものです。
写真を撮るのは面倒くさいものです。





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