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「歌謡曲」には「絵」があった [小さな親切、余計なお世話]


NHKのラジオを聞いていたら村下孝蔵さんの特集をやっていました。

残念なのは、お決まりの若い人が「私は音楽のことはよく知っているんです」的なコメントを差しはさむこと。

私に言わせれば「こいつら『恋」のもどかしさ、切なさを知らないな」と言うだけのこと。
だから歌詞が持つ「絵」をうまく表現できていないようです。

「郷愁」とか「情感」などと言う抽象的な言葉では語れないもどかしさが彼の歌にはあるのです。


私はカラオケにも行かないので最近の「歌事情」はさっぱり分かりませんが、高齢になればなるほど「年齢相応」の演歌や歌謡曲やフォークやニューミュージックを楽しんでいらっしゃることでしょう。
たとえ聞く人がいなくても。。。。


こういう人たちが歌う歌には「絵」があるからです。
民謡しかり歌謡曲しかり。。。。
まるで自分が主人公でもあるかのように歌の中の絵に埋没して歌っていらっしゃるのではないでしょうか。


私が若い頃には今のようなアイドルやバーチャルなものもありませんでしたから「恋心の逃げ場」はなかったのです。
そこをうまく歌ったのが「歌謡曲」だったのでしょう

民謡しかり。。。。


結婚しない若い人、結婚できない若い人の話があるたびに「必要なのはお金ではなく、こういう『絵』を現実にすること」ではないのかと思う次第です。


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