「論理的に話す」習慣を [仕事についてのエトセトラ]
コロナと共生する時代になり変わったことがいくつかあります。
例えば「接遇」という言葉を聞かなくなったことです。
かつては
・慇懃無礼
・持って回った
話し方や接客ぶりにイラつくことも多かったのですが、そういうことがずいぶん減りました。
コロナで「そんなことやっている場合じゃないですよ」とわかってきたからです。
それはそれとして、どうでもいい話なのですが、コロナで日常的な話すことが減ったこともあるせいか、意味不明、論旨不明なお話が舞い込んでくることもあります。
・以前聞いていた話と違う
・「そんなこと聞いていないよ」
・「それで結論は何なの?」
という話があったりします。
原因は「話が論理的でない」ということです。
コロナで会話する機会が減ったせいだけでもないでしょう。
友人・知人の話の中にもあります。
お役所の皆さんの話には特に目立ちます。
1.5W3Hが整理されていない
私が思う5W3Hとは
①When (いつ):時期
②Where(どこで):場所・エリア
③Who(だれが) :登場人物
④What(なにを):製品・商品・サービス
⑤Why(なぜ):事情・理由
①How much(いくら) :予算、採算、資金調達の方法
②How long(いつまで) :期間、寿命
③How to(どのように) :やり方、ノウハウ
くらいは押さえておきましょう。
2.起承転結を意識した会話
つまり順序だてて話をしていくことです。
「イントロ」を発展させて
「言いたいこと」の具体例を交え
「そこでの問題点・課題」を整理し
「だからどうなった(どうなんだ)」と結論に落とし込む
やり方です。
ただ、このやり方は「結論を話す」までに時間もかかり、途中で脱線してしまったり、時間切れで「結論を言わずじまい」ということもありがちです。
私は「結論は〇〇です」と話し、そのうえで「理由は〇個あります」と言った形で話を進めることにしています。
だらだら話して「それで結論は」というのが嫌だからです。
3.今までの説明を復唱しながら次の展開に進む
人は自分の都合のいい方に考えがちです。
ですから
「今まではこうでした」
「そこまでは了解していただけますね」
ただ
「これからはこういうことを考えたいと思います」
的な話の進め方です。
先日もこんなことがありました。
「私が1万円を負担する(支払う)」と言っていた話が、いつの間にか「あいつが1万円取る(もらう)」ということにすり替わっていました。
人づての言葉が「白いものが黒い」「悪いことがいいこと」に変わっていたりします。
4.話題を箇条書きにする
一文に主語と述語をひとつづつに限定した半紙をk場が気にしておくことです。
とりえずは順不同でいいのです。
「あれはこう」「これはあれ」と抜き出して話しているうちに話題が見えてくることもよくあるものです。
地域の活性化に夢中の人が陥るミスに
・ひとりよがりの話
・結局誰も理解していなかった
・結果うまく行かない
ということもありがちです。
情緒的な阿吽でことを進めるタイプの方にはありがちな話です。
ただし「愛」や「恋」を語るには美辞麗句・論理は不要ということがわかっていない人もありそうです。