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「初売り」事情・・・・・消費は明らかに変わった [感覚的消費論]

お正月と言えば、「初詣」「初売り」「初〇〇」と何かにつけて、「初」がつきます。


皆さんは「初売り」に行かれましたか?
毎年、定点観測(※)をしているわけではないので、本当にアバウトな感想ですが、「初売り」の光景も明らかに変わってしまったようです。

※同じ日時、同じ場所をでみたわけではないので比較することはできません。

あくまでも印象ですが、「人出が少ない!」というのが私の感想です。

今年は、2日に近くのホームセンター、スーパー等々に出かけました。
がしかし、訪ねたお店はどこもガラガラです。
駐車場も、明らかに普段の週末よりも少ないようです。

お店も、正月の飾り付け(たとえば、凧とか羽子板とかの飾り付け)もなく、音楽(正月らしい琴の調べ等)もないようです。

ひょっとしたら、元旦に混み合ったのかもしれませんが、2日の流れを見ていると、そういう気配もないようでした。


原因はどうでしょうか。。。。

1.顧客の事情

①収入が増える見込みがない中、敢えて不要不急のものを買いたくない。
②子供も減り、おもちゃ売り場すらない。(ひょっとしたら、おもちゃは買い与えないというお考えの方も増えたのかも!)
③暦の並びがよく、近くで買い物よりも、帰省や旅行のなどの遠出した。

④初売りだからと言って安くもなく、特別なサービスがあるわけでもない。
⑤年中無休のお店が増えたことから、取り立ててお正月だからと言って買うこともない。
⑥「買い物がレジャー」ではなくなった。

⑦そもそも買うものがない。(欲しくもない)
⑧ものが増えると家が狭くなったり整理整頓ができないので買わない。
⑨捨てるようなものは買わない。


2.お店の事情

①冷めた顧客を相手に、無理をしない。
②十分安いので、敢えて安売りをすることもない。
③従業員対策からも、世の中が一斉に休みの中、無理な勤務を求めたくない。
④お客も望んでいない。
⑤駐車場の整理員等々、混雑すればするほど不要なコストがかかってしまう。
⑥お客を一年を通して平準的に呼びたい。
⑦費用対効果が合わない。


などでしょうか。。。

買い物の通年平準化が進む中、儲からないビジネスはやりたくない!

ということでしょうか。。。。。。


シャッター商店街や不振デパート経営の対策を論じる方も多いようですが、
①消費者のマインド
②企業の経営姿勢
は明らかに変わってしまったのです。


何が売れるか vs 何を売るか
どこが売れるか vs  どこで売るか
どう売れるか vs  どう売るか

こういう対比概念だけでは小売りは活性化しないかもしれません。


なぜかというと、だれに聞いても「初売りには行かなかった」との言葉が返ってきましたから。。。

デパートの「福袋」は相変わらず売れ行き好調だったのかもしれませんが、果たして儲かったのでしょうか?




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サイゼリア [感覚的消費論]

昨日(2013.2.2)の夕食は、車で通りかかった「サイゼリア」で済ませました。

ちょうど夕飯時と言うこともあり、満員です。
(といっても並ぶこともなく入店できました)

2人でしめて2,000円程度です。


お酒を飲まないので、食べることだけ気にすればいいのです。
本格的なイタリアンの味を知らないものにとっては、味もそこそこ。。。。。

スープ、サラダ、ピザ、スパゲッティ、ドリア、チキン等々メニューも多彩です。
「どれを食べようか?」と迷ってしまいます。

なんと家族連れの多いことか。。。
おかげで久しく経験しなかった小さな子どもたちと一緒に賑やかな食事を楽しみました。

お客様には、
・学校帰りらしい高校生のグループ
・ママさんバレーの打ち上げ客
等々多様です。

駐車場にはポルシェらしきスポーツカーも止まっています。

後で店長さんに聞いたら、なぜか「今日は客が多い」と不思議がっていました。

足下の物価が上がってきたため、安いこの店に客が流れたのか?
2月と言うのに春先のような暖かい模様のためか?
はたまた受験シーズンのため「塾が休み」のためか?

ふと思ったのは、
なにも物価など上がらなくても、一人一人がたくさんお金を使えばいいのだと。。。。
ただ、ご高齢の方はほとんどいらっしゃらなかったのが不思議でした。


そういえば、

灯油を買いに行ったら、99円/リットルとのこと。
1月の初めは94円/リットルでしたから、ほんの一カ月足らずで、5.3%の上昇です。

2%の物価上昇と言いつつ、必需財はかなり値上がりし始めたのかもしれません。


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新しい「クラウン」が売れているらしい [感覚的消費論]

先日発売されたトヨタのクラウンが売れているらしいです。

トヨタのディラーの担当者と話していると

「決算期を前に私も一息つきました」とのことでした。


「売ってなんぼ」の営業マンなので、なんだかとてもうれしそうです。

彼に説明によると、「株が上がったことが大きい」とのことのようです。

アベノミクス様様です。


事情を想像すると、

1.株が上がり、塩漬けになっていた保有株の利益が出てきた。

2.エコカー減税の時に買った車が、買い替え時期に来た。

3.やはり車格が相応で燃費のいい車が気になる。

などがあるのでしょうか。。。。


クラウンがよく売れる

トヨタの従業員の収入が増える

トヨタ関係の従業員の皆様がお金を使う

消費が盛り上がる


クラウンがよく売れる

トヨタ関連の下請け企業の従業員の収入が増える

トヨタ関連の下請け企業の従業員の皆様がお金を使う

消費が盛り上がる

というプラスの連鎖が起きようとしているのでしょうか?



しかし、よく考えてみてください。

株を持っていない人には関係ないかもしれません。
彼らは出番を待っていた人たちです。


給料も上がらず、株も持たず というものには、こういった興奮はなかなか難しいですね。。。



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住宅街の中華レストランは高齢者でいっぱい [感覚的消費論]

週末のお昼は、どこかで外食することにしています。

好天に誘われて近所の中華レストランに行ってみました。

特に予約はしていなかったのですが、席は空いていました。

まさかと思いましたが、かなり席は埋まっています。
やや高めのお店なのにです。


お客様の特長は、

①法事の後の会食と思われるグループが3組

②ご主人不在の親子

そして、最も多かったのが、

③おひとりのご老人または老人の二人連れ


ご自宅から近いからでしょうか、ご高齢の方の姿が目立ちます。

ほっとする光景は、30前後に見えるお嬢様と70歳前後のお父様の二人連れのテーブルです。
たぶん親子でしょう。。。。

ちょっと寂しいのは、4人掛けの円卓におひとりのご老人。
日差しの柔らかい窓側にもおひとりのご老人。


日曜日のランチは割高なのにおひとりのご様子です。


明日は我が身です。
でも、「こうやって外食できるだけいいのかな」などと思ってしまいました。

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「プレミアム付区内共通商品券」という地域振興券 [感覚的消費論]

妻が「プレミアム付区内共通商品券」を買ってきました。

その日は前日から力が入ってました。「10万円下してきた」と。。。。。


なんでも、半年に一度のことですが、その日は「1万円で1万1,000円分のお買い物ができる10%のプレミアム付区内共通商品券を1万円で販売」する日だったのです。


ひとり10セット10万円が限度額なんだそうです。
そして、発売日の朝から並んでいないと売り切れてしまうそうです。


「そんなに使うのかよ?」と聞いてみると、近所のスーパーでも使えるし、(東京ならではですが)区内にあるデパートでも使えるらしいのです。

「10万円では足りない!」とリッチなことです。


まぁ、「地元で買う!」ということを考えたらこれもいいかもしれません

そういえば、「地域通貨」とかなんとかかっこよく言っていた人たちがいましたが、どうなっているのでしょうか。。。。ふと思ってしまいました。

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自転車屋さんが人気かも [感覚的消費論]

自宅の自転車が故障がちなのでここのところ自転車屋さんを覗くことにしていました。

買ってからまだ数年ほどしか立っていませんが、ブレーキが甘くなりがちで何度か修理しました。

当時、10,000円程度で買ったものです。


ついに買ってしまいました。
今度は、30,000円もするものです。
家庭用なのですが、

なんだか頑丈そうです。
しかも、前照灯はLEDでしかも自動点灯です。

鍵をかけるとハンドルもロックされます。


「外置き」なので、傷みも早いとは思いますがなんだか高級です。

「B社のものはいいですよ!」と店員さんも薦めてくれます。

なんだかお客様も入れ代わり立ち代わりお見えになります。
店の奥のほうには「売約済」の荷札がついているものがかなりあり、店員さんも忙しそうに自転車をつついています。

修理の人がやってきても、順番的には3時間後とか。。。。。

街行く自転車をよく見ると、お子様を乗せているおかぁさんたちは皆さん高給車にお乗りでした。

震災以降東京の街では、大人の自転車が増えたような気もします。


帰り道、妻が言いました。

「こんな高級自転車初めて買ってもらった」と。。。。。。

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「フェンウェイ・パーク」(レッドソックスの本拠地)には日本語広告があるんですね。。。。 [感覚的消費論]

アメリカ大リーグのナンバー1を決めるワールドシリーズが始まりました。

レッドソックス対カージナルスのワールドシリーズ第1戦をテレビで見て驚いたのは、試合の行方よりも、球場の看板です。

ボストン・レッドソックスのホーム球場であるフェンウェイ・パークを映し出すテレビの画面には、

「デルタ航空」
「アートネーチャー」

と、日本語が書いてあるのです。


キャッチャーの左後方、バックネットの下の一番よくテレビに映る場所には、「DELTA デルタ航空」と書いてあります。

ボストン・レッドソックスは、かつて松坂大輔や岡島秀樹が在籍し、今は、上原浩次、田沢純一選手が在籍している球団です。
でもだからと言って日本人の観客がめちゃくちゃ多いというわけでもないはずです。

おそらく「テレビ中継」を意識した結果でしょう。

とくに「デルタ航空」には恐れ入りました。
違和感なく目に入ってくるのです。


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100円ショップは夢の国 [感覚的消費論]

わが家の近所にかなり大きな(売り場面積に広い)100円ショップがあります。

たまに品定め方々覗いています。
最近は、
ずいぶん商品の品質も良くなりました
アイデアいっぱいの商品も増えました

たしかに、デパートや商店で売っているものと比べて品質そのものは劣りますが、なにせ100円です。
と言いつつも捨てることもなく結構重宝しています。


「何がどういいのか」と議論するよりも、「入門アイテム」「お試しアイテム」として使うのには最適です。
「こういうものがあったらいいな」と思うようなものがあったりします。

「園芸用品」、「自転車の備品」とか「家にあると便利なグッズ」等々上げていったらキリがありません。
習字の筆なども、最初はここで買って、「上手になったり、もの足りなくなったら高級品にグレードアップしていく」ということもあるかもしれません

ただ、確かに品質や仕上げの雑なものもあります。
そういうものは、ホームセンターやデパートで買い直せばいいのです。


昨日、お店を覗いたらクリスマスの飾り物でいっぱいでした
どこかの会社のノベリティみたいなものまで100円で売っていました。


ついつい買いすぎてしまうのがたまにキズですが、使わずに捨ててしまうようなものがないのも特長的です。

5年ほど前にモンゴルに行ったのですが、「この店はいいなぁ!」と思うと¥100ショップだったりしました。
何せ、陳列がとてもきれいでした


最近のテレビを見ていると「日本にやってきた外国人観光客の行動を追いかけるような番組」が増えましたが、彼女ら(特にイギリス人)が、まず向かうのは、原宿の¥100ショップだったりするから面白いです。

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「木箱入りの野菜」が届く [感覚的消費論]


先日、地方に住む知人から、自家製野菜が届きました。

大きな段ボール箱に入っています。
しかも重い。。。。。

開けてみると、「杉の木箱」入りの野菜です。

地元名産の「杉板」を使った優れものです。


本来は、「積み木」とか「おもちゃ」を入れる箱らしいのですが、「野菜を入れてみた」と。。。。。

箱の下にはキャスターもついていて使い勝手がよく、インテリアにもなります

ひょっとしたら側面に「〇や◇や☆型の穴」が開いていてもいいのかもしれませんが、これで十分です。


こういう「杉板」の宣伝の仕方もあるのかもしれません。

「端材」の有効活用にもなるはずです。


日本全国には「杉」を特産とするところがたくさんあります

「杉材はいい」という抽象的な発信だけではなく

具体的な形にして表現してほしいものです


それほど手の込んだものを作る必要はありませんが、
「家にあると便利」的なものをプレゼンスしてほしいものです。


いたるところにヒントはあるのではないか」と思うこともあります。


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「シーン消費」 [感覚的消費論]

「ご商売をなさっている方」や「起業をしようとしている人」などとお話しする時、その意気込みに戸惑うことが時々あります

それは「売り手」の側の「よかれ」ばかりで、「買い手」の側の「よかれ」が軽視されているような気がするときです。


買い手」にとっての

ニーズ(必要性)
興奮とか感動
それを買った後の様子の絵

が浮かんでこないのです。

昭和60年に発表された「感性消費 理性消費」(電通マーケティング戦略研究会編)には、

消費者が選択するのは、ものそれ自体ではなく、デザインやネーミングも含めた商品の意味、さらにそのモノが使用されるシーンTPO(タイム、プレイス、オケージョン)である。」

と指摘してありました。


例えば、家庭で使うコーヒーカップを思い浮かべてください。

かつては、
隣が持ってる
「ない」から「ほしい」
ということで、「5客のお揃い」を求めたものです。


ところが、今では、
そのコーヒーカップを使う姿
・・・夫婦で楽しむ時、友人を呼んでおしゃべりをする時、、、、というように、使っている姿を意識しながら外国製のコーヒーカップを(1客だけ)購入したりすることもよくあるものです。


あるいは、「時計」や「スーツ」などに顕著なように、もはや「一張羅」という言葉は死語となり、複数持つことも一般的になりました。


結婚式の「引き出物」や「香典返し」を思い浮かべてください。

かつては、
〇やかん
〇折り畳みの傘
〇シーツ
〇コーヒーカップや湯飲み茶わんのセット
などが多かったようです。

今から思えば、「そんなものが。。。」というようなものでした。
それでも「いただいた人」は喜んだものでした。

なぜかというと「なかった」からです
「欲しかった」ものがこういう機会に手に入ったのです

それが「ギフトカタログ」になり、今では「ギフトカタログもいらない」という具合になってしまいました。


今は、ないから」とか「ほしいから」とか「いいものだから」という理由では「なかなかものは売れない」かもしれません

たいていの「もの」が家にはあります。
質感を意識しなければ、「100円ショップ」に行けば、ほぼなんでもあります


おそらく、今の時代の「買い手のキーワード」は、

予算が許す範囲で、

手に入れた(買った)後、それを使う姿を思い浮かべることができるかどうか

そして、

その思い浮かべたシーンに感動・興奮できるかどうか

・・・自らが主役の映画やテレビドラマの1シーンのように思い浮かぶ。。。

なのではないでしょうか。。。。


皆さんはいかがですか?

先日のこと、(まげわっぱ用の)上質な薄板でできた「ちりとり」を見せてもらいました。

おつくりになった方々は「これならどうだ!」状態です。


でも、「そんな上品な『ちりとり』を使って掃除をするシーンが思い浮かびません

※「汚したり、水に濡れたりしたらどうだろう?」などと不安が先に立ってしまいます。


必要性(ニーズ)はお考えになっていますか?」と返すのが精一杯でした。



そして、これを作った人は「商売志向」なのか「芸術志向」なのかと聞いてみました。

お答えは。。。。。。。


30年前に指摘された「シーン消費」という言葉は、消費者の頭の中には今でも根強く残っているのではないでしょうか!


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おじいちゃん達もユニラーでしたか・・・・「ユニクロ」のお客様風景・・・・ [感覚的消費論]

みなさんはユニクロには行かれますか?


昨日(22日)はチラシに誘われて近所のユニクロショップに行ってきました。

最近の業績についてはよく知りませんが、平日だというのにレジに行列ができるほどの混雑ぶりです。


私が、ユニクロとお友達になったのはかれこれ15年くらい前のことでした。

あの頃から最近までは、私より若い人中心のお店だとばかり思っていました。


が、昨日は、平日だったせいか、

高齢のご夫婦がとても多かったです。
どう見てもアラ70かと。。。。。


何年も前からの先輩ユニラーだったのか?
それとも、生活防衛のための新規ユニラーなのか?

そういえば「ユニラー」という言葉も死語かもしれません。


先日会ったかつての部下は「私らはユニクロには行かない!」と。

たしかに、彼女たちのようなお客様はユニクロでは見ない。。。。


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「景気回復」(消費の盛り上がり)を実感できないわけ [感覚的消費論]

ラジオの番組で著名なコメンテーターが「景気」や「消費」のことをコメントしていました。

彼が言うには、

アベノミクスはうまく行っている

アベノミクスが上手く行ってないとすれば「財政出動」が少なすぎる

これからという時に「消費税増税」をしてしまった

と。。。。。


彼は、いつも「消費増税」を悪者扱いにされていましたから、今回もまたそのストーリーに則った展開です。


さていかがでしょうか?

私が思うのは、

1.「少子化」の影響

やはり、子どもは成長に連れてお金を使います


2.「先行き不安」が払拭されていない

〇団塊の世代が年金受給世代となり、やはり「収入不足」「長生きリスク」への備え意識が高まってきました。
〇若年世代にしても「年金不安」が目に見えるようになりました。


3.「非正規労働者」増加

自らが選んだ結果の人がいるにしても、
〇将来どころか足元の経済力を落としてしまいました。
〇「昇給」期待が薄いはずです


4.企業の継続的な「経費節減」

消費の現場は「個人」だけでなく「法人」も主役です。
「経費節減」は毎年の企業活動のテーマの重要な一つです。


5.「価格破壊」の定着化

価格破壊は品質の向上を伴って起きています。
わざわざ「高いもの」を買うこともないでしょう。
「数量ベース」での消費もよく見ておかないといけません。


6.「株価上昇」の恩恵は限定的

宝くじ同様「買っていない」「持っていない」者には「株価が上がっても効果はありません」


7.「消費飽和」

こういう時には「消費飽和」的な考え方が支配的になります。
「欲しいものはない」「買わなくてもタンスの中にある」という考え方です。
特に衣料品については体形が変わらない限り、「タンスの中に眠っている『発掘良品』」優先です。
「断捨離」するぐらいなら有効・有用に使いたいというのが本音ではないでしょうか!


著名コメンテーター氏のように所得が多い人から見れば「そんなこと」でも、庶民には「そういうこと」なのです。


マクロ的な発想ばかりではなく、「微視的」な見方も必要なのです。




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「贅沢消費」と「節約消費」 [感覚的消費論]


仕事を辞めたらさすがにお金を使うのがもったいなくなりました。

「車中泊」「一般道路(地道)」の旅もその一つです。

一人で旅する時は、「見栄をはる」ことも必要ありません。
「宿泊費」も「高速道路代」も浮きます。

食事もコンビニで買ったおにぎり二つで済ますことも増えました。
テレビなどで地方の美食のことを取り上げていますが、よほどのものでない限りわくわくしません。
通りすがりのお店で「はずれの食事」を食べる時の不愉快さと言ったらありません。
テレビなども「あのお店は美味しくない」などと言うことはまずありませんから。
お金を出せばそれなりに美味しいものもあるのでしょうが、一人旅なのでさほど「欲」もわきません。


何せ「時間はたっぷりある」ので、規則正しく「何時に」「どこへ着く」という必要もありません。
結果として、知らない土地土地の佇まいや暮らしぶりを覗き見ることもできます。
仕事をしていた時は行かなかったようなところを楽しむことができます。

旅先で周りを見渡すと「似たような行動」の方もいらっしゃるようです。

何が楽しいの?
その議論を始めたら「お互い様」状態になってしまいます。


ところで「消費税率引き上げ」話でよく話題になる「消費に影響する」という話がありますが、本当にそうでしょうか?

かつてと違い多くの方々の消費行動はそもそも変化しているような気がします。

飽食・贅沢を経験した年長者は年齢とともに「さほど贅沢をしなくても済む」ようになりました。
もっと言えば「すでに所得が大きく減少しており贅沢ができない」という実情もあります。

おそらく豊かな時代に生まれた若者は「贅沢しなくても別に不満はない」「(車が典型的ですが)便利さに興奮しない」「将来への生活不安が絶えずある」ということもいえると思います。

特に買い物の現場に若者の姿がずいぶん減ったような気がします。


現代社会は「所得が増えない時代」になりましたが、
光熱費や電話代のような「必需的消費」には限界もあります。
「少し贅沢だな」と思われる「任意的消費」で節約するしかありません。



私の場合に限って言えば、日常的には「消費は節約」時々「贅沢」ということです。


消費が伸びるとか伸びないという話をするのもいいのですが国民の暮らしぶりの実情を踏まえたうえで「消費論」を議論してほしいような気がします。


そんなに「消費が冷え込む」ほど影響があるのなら、「消費税の引き上げをしない」「消費税の引き下げをする」という議論があってもいいはずです。


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スーパーの買物順路は「時計回り」?それとも「反時計回り」? [感覚的消費論]


近所のスーパーが最近新装開店しました。
建物も大きくなり商品点数もずいぶん増えたようです。

開店記念特価もありオープン当初はそれなりの賑わいでした。

そろそろ賑わいも一服した感があるので、近所の奥様にも感想を聞いてみました。

~私に何の得もありませんが。。。。


「広くなった」
「商品が増えた」
「とにかく人が多くて」

等々当然と言えば当然の答えが返ってきました。


私が「なんとなく買い物がしづらくないですか?」と聞くと、「なんでそんなこと聞くんだろう?」的な表情をなさいます。


「あのね、私の経験と勘によれば、あのお店は買いづらくないですか?どちらかと言えば『時計回り』の順路の店の方が私は買いやすい。今までは時計回りだったのに、改装後は反時計回りになった」と申し上げると、「そういうものなのか?」という顔つきです。

「あのお店が工事で休業中に皆さんが利用されていたスーパーのAやBもコンビニのCやDも『時計回り』だったはず。もちろん前のお店も。だって道路を歩く人たちも明らかに左側通行が多いでしょ。心理的な影響も大きいと思いますよ。」


半分納得されたような「そんなものかなぁ!」というような表情でした。


みなさんもよく利用なさるスーパーやコンビニやデパートなどの買い物順路がどっちなのかとご確認してみてください。
慣れ」と言ってしまえばそれまでですが。。。。。
流行るお店、流行らないお店の秘密はこんなところにもありそうです。



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コンビニやユニクロに「年寄り客」が増えたような [感覚的消費論]


最近面白いと思うことの一つに「ユニクロやコンビニのお客さんに高齢者(年寄り)が増えてきた」ような気がします。


コンビニが日本に定着し始めたのはおそらく昭和50年代のことだったはずです。
1980年(昭和55年)ごろには新しいコンビニ店舗がずいぶん増えました。
当時の立地基準は「後背地に若い人がどのくらい住んでいるか(生活しているのか)」が分かれ目だったようです。

今年は2021年ですからあれから40年くらい経ちました。
当時25歳の方は今は65歳です。30歳の人なら70歳です。
この人たちは初めてコンビニを利用した時からずーっとコンビニを利用しておりそのまま高齢者になったのです。
だから最近のコンビニのお客さんには高齢者(年寄り)が目立つということも言えます。


ユニクロはどうでしょう。
2000年くらいには全国各地にフランチャイズの路面店が増えました。
その時の主たる客25歳~50歳くらいの方は、今は45歳~70歳くらいと言うことができます。

つまり急に高齢客が増えたのではなくお客さんが年々年取っていったという側面もあります。


景気の話をするとすぐ「消費が。。。。」という話をする人がいます。
バブルの頃は「若者」と「女性」が消費の主役と言われたものです。

おそらく「女性」は今も主役であり続けているのでしょうが、「若者」はどうなのでしょう?


今世の中でエコノミストと呼ばれる皆さんの年齢はおいくつくらいなのでしょうか?
「消費」云々と騒ぐ方々の中には日本の消費構造の実情や変化をよくご存じない方もいらっしゃるような気がしてなりません。


最近のエコノミスト(「もどき」を含む)の話を見聞きしていて「本当なの?」と思うことの中には

1.消費の主役は誰なのか?

2.「企業消費」と「個人消費」の区別はできているのか?

①2000年の「公務員倫理規程の制定」の施行以降、接待・飲食・贈答品ニーズを中心とした企業消費は大きく落ち込んできたはずです。

②企業経営のテーマには「経費節減」があること

個人消費を表す統計には企業消費が潜り込んでいること

消費統計には
家計調査~1世帯当たりの消費支出のアンケート調査(サンプル数約10,000世帯弱)
のほか
チェーンストア販売統計
百貨店販売統計
自動車販売統計
建築着工統計
等々がありますが、これらには「法人消費」も含まれています。

つまり消費の担い手は「個人」や「世帯」だけではなく「企業」「法人」も含まれています
居酒屋の飲食にしても「個人の財布から代金が出ている」ものと「企業の経費で支払われているもの」が混在しています。

そういうことを理解したうえで「消費」を語っていらっしゃるのでしょうか?

つまり、そこがわからないと「経済対策としての消費喚起」はミスリードしてしまうということです。


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