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「意欲」と「知力」と「行動力」と~地域や組織の活性化の秘訣 [仕事についてのエトセトラ]

地域活性化の担い手として「よそ者、若者、バカ者」という言葉をご存じの方も多いことでしょう。
ところが最近はこういう言葉も語られなくなりました。

どなたが言い始めたのかよくわかりませんが、おそらくうまく行っていないのでしょう。
企業の活性化策の一つとして「若い人の意見」を重視する考え方の老人経営者もいます。
こういう場合も必ずしもうまく行っていません。

なぜでしょうか?
おそらく
組織を形作る構成員としての偏りが極端でワークしない
「言葉の遊び」が先行し、「必要な人材」という視点が欠けている
1人のスーパーマンがいれば問題が解決すると考えている
からでしょう。


ではどんな人材が必要なのかと言えば、

意欲のある人
~不満や批判ばかりの人は「人材」としては必要ありません。
・こういう人が多いと前に進みません。
・不満や批判はアンケートやヒヤリングをすればいくらでも入手できます。
必要なのはそういう不満や批判を改善しようという意欲です。

知力がある人
・基礎的な知識
・現状分析力
・展望力
・工夫や応用の効く頭の回転ぶり
のない人の話は「タラレバ」が多く、ワークしません。
意欲があっても知力がないと空回りになってしまいます。

行動力のある人
「意欲」があって「知力」があっても「行動」しない人はその能力が生きてきません。
やはり「行動」こそ必要です。


「なーんだ」というようなことですが、この3つを兼ね備えた人はなかなか少ないものです。
そして足元の現実を見ると「自分ではできない」とあきらめてしまう方もとても多いようです。


昨日もある地方の方からお電話をいただきました。
人口減少の流れが止まらない
高齢化が進展担い手がいなくなる
行政や議会がビジョンなく動いている
と言ったお話です。

話を聞いていて痛感するのは、
何に困っているのか?
今必要なことは何か?
現実にやっている対策はどうか?
という具体的な話がないことです。

自治体の「財政」がどうのこうのと言ったところで「緊縮」をするか「交付金」「補助金」をお願いするかという話で結論が出てしまいます。


「地方の疲弊」を嘆く人に特徴的なのは
「具体的な話」がないこと
AさんBさんと言った「個人の言動批判」が多いこと
です。

不安が不満に変わるだけで結局何も変わりません。

先に挙げた「意欲」があって「知力」があって「行動力」がある人などそうそうはいませんし、1人の人に全てを求めるのも酷なことです。

つまり、人材の組み合わせで役割分担をすればいいのですが、「一人で解決しよう」「一人で解決できる」と思う人がなんと多いことでしょう
だから行き詰ってしまい結局何もできずに放置されてしまうことが多いようです。
「私は頭が悪いので」と言う前に、「どうして議論をしないのですか?」「どうして役割評価・役割分担をしないのですか?」と言いたくなってしまいます。





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