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「行政トップ」のスタンドプレー? [無駄の効用かやっぱり無駄か]


最近こんなニュースが流れたのをご存じでしょうか?
なんだかすごくカッコ良さそうな対策です。

①世田谷区で抗原検査キットの無料配布
東京 世田谷区は、希望する区民や、通勤や通学で区内に通う人を対象に、抗原検査キットを無料で配布する取り組みを始めました。
(2022年1月21日 NHK)

②世田谷区 感染急拡大で臨時PCR検査車両を設置
東京・世田谷区は新たに特別な車両を活用した臨時の検査会場を設置することになりました。
(2月4日 NHK)



しかし、
不足が伝えられている「抗原検査キット」を無制約で不特定多数に配ることにどれほどの意味があるのでしょうか?
無料でくれるというのなら「もらいたい」という人もいるでしょう。「とりあえずもらっておこう」という人もいるでしょう。
こういうバラマキになじむものだったのでしょうか?

設置する臨時会場となるのは「上用賀公園」の拡張予定地ということですが、
・その公園はどこにあるのでしょうか?
・その公園にはどうやって行くのでしょうか?

おそらく場所や意義のわかる人は世田谷区民でも多くはないでしょう?
知り合いの世田谷に住む医師と上場企業の社長にも聞いてみました。
二人とも「それ何?」「それどこ?」状態です。
私の知る限りでは「アクセスの悪い場所」です。
地方と違い「車で行けばいい」という理屈は東京23区ではあまり合理的な話ではありません。

「バスのような形をした車両5台を活用」するにしても人口915,640人(2022年2月1日)をカバーするには物足りない設定です。
5台がセットでなければ効率が悪いのなら別ですが、
①京王線、小田急線、東急線沿線のどこかの駅前に1台づつ置く方がカバー人口は増えそうです。
②病院あるいはクリニックの傍に置くことも考えられます
③ワクチン接種会場などの公共施設を活用することもできます

マスコミはカッコよく取り上げますが、住人目線で考えると「なんだこれ」状態です。
・選挙で区内をお回りになる人たちはいつも「運転手付きのお車ですからお気づきにならなかったのでしょうか?
・「集めた税金は使うことに意義がある」とでも考えられているのでしょうか?

私にはスタンドプレーにしか見えません
コロナ対策なら他にやることがあるはずです。

昨年喧伝された「誰でも いつでも 何度でも」検査できる「世田谷モデル」も「あれはどうなった?」状態です。
取り上げるマスコミもありません。


行政トップのスタンドプレーを厳しく評価する目が必要です。
たまたま世田谷区の例をあげましたが、ほかの自治体でもあるようです。

ある地方の方は「種を撒くけど花が咲いたのを見たことがない」とマスコミ露出の多い行政トップのことをこう評されました。



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