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「リスクチェック」と「リスク対策」をやっていますか? [裏づけのない経営学]


「知床観光船」の大事故に際して思うことは、
①「観光地」と言うからには地元の「観光協会」あるいは「業者の組合」等で統一された運行ルールはなかったのか?
②ライフジャケット装着の有無よりも「あの水温」の中に投げ出されたら生きていられるのか?
③観光船会社の社長は「リスクの存在」すら興味がなかったのではないか?
「桜が開花したかどうか」と言った時期に冷たい海の観光に行くことの是非はどうだったのでしょうか?
ということ。


企業経営の中では「リスク管理」と言う言葉は日常的に聞く言葉ですが、こういう大事故が起きた時につくづく思い知らされるのは、
この事業のリスクは把握されていたのか
リスク対策はできていたのか
ということ。


今回の大事故の当事者である観光船運営企業の社長は「日ごろからリスクの存在すら理解できていなかったのではないか」と思ってしまうほどです。

そして、今回の事故の原因や運営ぶりを伝えるマスコミ各社の言葉にも「想定されたリスクの把握」ということが見えてきません。
事故が起きて初めて「当然のように経営の不備・不具合を糾弾する」伝え方にどの程度の意義があるのでしょうか?

結局、日頃「そこまでやるのか」「それくらいは」と軽々と受けとられていることが主要な事故原因となっているようです。


企業経営に携わる皆さんには今回の大事故は「他山の石」にしていただきたいものです。


今日から恒例のGWです。
お休みの企業も多いことでしょう。


・あなたのオフィスや工場や現場は「火事」の心配はありませんか?
・経営トップや管理職の皆さんが「誰一人」現地にいないということはないですよね?
・ショーウインドウや玄関の窓が割られたりすることはありませんか?


リスクにお休みはありません。
経営者の責任
という言葉のメインは「リスクの把握」「リスク改善の具体的な取り組み」ではないでしょうか?

大事故が起こってから「原因分析をしたり」「謝罪したり」「タラレバ」と言っても失われた人命は戻ってきません


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