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菅前首相が弔辞で掘った墓穴 [どう受け止めたらいいのか]


安倍元首相の国葬が終わりました。
「国葬」を契機に何か変わったのでしょうか?
あるいは何か変わるのでしょうか?

マスコミやSNSでは「岸田首相やめろ」的な発言も見え隠れしています。
都合が悪くなると「議論もせずに退任を迫る」のはいかがでしょうか?
菅前首相のように自ら自爆的退任をされた方は別ですが。。。。

それならば「なぜ安倍首相の長期政権を許したのでしょうか?」
今の日本の低迷、停滞感は「安倍菅の9年」の結果ではないでしょうか?


その菅前首相が「国葬」で読んだ弔辞を評価する方もいらっしゃるようです。
辛口のコメンテーターをして「あんな弔辞が読めるのなら、総理大臣時代にもそういうスピーチやトークをすればよかったのではないか」という人まで現れる次第です。

政治家を「スピーチの良しあし」で決めてはいけません。
政策とその実行力です

ところで、その菅前首相の弔辞ですが、彼は次のような点で「墓穴」を掘ってしまわれました。


1.「総理、あなたはいつも正しかった」

●モリ、カケ、サクラ
●統一教会問題
●オリンピック不祥事
等をどう説明なさるのでしょう?


2.「総理、あなたは常に笑顔を絶やさなかった。いつもまわりの人たちに心を配り、優しさを降り注いだ。」

「安倍菅の9年」で涙した人たちもいたはずです。
つまり「国民に向いた笑顔であり優しさ」であったかどうか甚だ疑問です。
「我田引水」政治を囲む人たちにだけそういう対応だったのではないでしょうか?


3.「総理大臣官邸で過ごし、あらゆる苦楽を共にした7年8か月。私は本当に幸せでした。」

安倍首相と一心同体だったということが言いたいのでしょうか?
・「モリ、カケ、サクラ」
・統一教会
・オリンピック
等々を筆頭に我田引水政治には枚挙に暇がありません
アベノミクスがうまくいっていないことも上げなければいけません。
安倍首相を陰で支えたということが自慢にもなりません。

確かにそれなりに評価できる政策もあったかもしれませんが、それらの多くは時代の要請に従ったものです。
そうでなければ今のこの残尿感を説明できません。


4.「安倍総理、あなたは、我が国日本にとって真のリーダーでした。」

もしそうならなぜこんなに「国葬反対」の意見が多かったのでしょうか?
マスコミ的に言えば、
●岸田首相の決め方がよくない
●法定もされていない、国会の承認もない国葬のやり方でいいのか?
●多額の税金を使う
等々に議論がすり替えられていますが、本来のポイントは「安倍元首相が国葬に値する人物だったのか?」という点です。

マスコミはなぜか「安部長期政権の功罪」のレビューをしません
歴史に残ることと言えば、
●最長の在任期間であったこと
●戦後、二人目の「国葬」
ということぐらいではないでしょうか。


こういう弔辞は「国葬」にはなじまないものでした。
「うまい」とか「よかった」とかいう以前のものでしょう。
「国葬」なのだから。。。。。
この弔辞が文学的に美しかったかどうかを評価してはいけないのです。
日程的に余裕もあり、レッスンする時間もおありだったことでしょう。


日本には
国葬は不要
国葬になじむ人材はいない
という整理をちゃんとするべき時間帯です。




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