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「倒産」は起こるべくして起こる [裏づけのない経営学]

仕事柄「倒産の現場」と言うのを幾度となく見てきました。
「会社更生法」の債権者集会にも出席したことがあります。

「倒産しそうな企業」と言うのは従業員さんでも出入り業者さんでも一般消費者でも「あれがシグナルだったんだな」と言うことが後からわかるものです。


例えば、

業容の拡大ピッチが速い
儲かっていない
借金が多い

後継者がいない
応援体制が不十分
仕事の仕組みがない(またはチェックがなされていない旧態依然

経営ぶりが派手
リスクへの備えが甘い
経営陣の油断
経営者が現場に出てこない(現場を知らない)
経営本や経営コンサルに陶酔
従業員に緊張感がない
総じて知識不足
銀行に隠し事あるいは銀行の指摘を改善しない

商品競争力の明らかな劣化
技術力がない
時代の流れについていけない
事務所・工場・現場のぬるい空気

客が少ない
売り上げに比し従業員が多い
机に座っている呑気な人が多い

看板・門扉の汚れ・傷みに無頓着
机の上が乱雑
「安全第一」「整理整頓」が形骸化

等々。
後から考えれば「あれがそうだった」と言うことも多いものです。


コロナ対策(支援策)の「ゼロゼロ融資」の返済が今年から始まるようです。
そこで「たいへんだぁ!」と言う話や対策も出ているようですが、多くの企業は「コロナ前から」経営ぶりが脆弱だったのが実情でしょう。

「会社更生」「民事再生」でやり直すのも一つの方法です。
従業員さんのことを考えれば「人手不足」時代には就職口はあります。
甘い企業にいて年取ってしまったら好条件の再就職は難しい」と言うのは世の常です。

同業者の倒産は生き残った企業には追い風」です。
経営者・経営陣のわがまま経営」と「お調子ものの従業員」は淘汰されてもやむを得ない時代なのです。

「死に物狂い」にならないと沈みかけた企業はいい方向には向かいません。





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