SSブログ

新型コロナで力がわかる「コメンテーター」力 [新型コロナ]

「新型コロナ」による外出自粛はどうしても「テレビ」「ラジオ」を見聞きする時間が増えました。
しかもワイドショーなどのコメント番組を選びがちになってしまいます。


今回の「新型コロナ」についてのコメントでは「不用意な言葉」はやはり自重気味です。
なぜかと言うと、
人命にかかわる
経済的な破綻につながる
と言う自らの人生や生活に直結するからにほかなりません。

そんな中で、いつもよく出演なさるコメンテーターの方のレベル感が微妙に伝わってきてしまうことがあります。

例えば、

芸能人のように出演料が頼りの方
~「外出自粛」「3密」は芸能活動には大きく影響しています。
「出演料」「講演料」などで大きく稼いでいらっしゃる方も多いはずです。
そのため「人命第一」から外れやすくなってしまう方も散見します。


株式などのマーケット収入への依存が多い方
~「新型コロナ」で株式は大きく下がりました。自己資金でなさっていない(例えば「信用取引」など)方の中には大変なことになっていることもあります。


賃貸住宅に住んでいる方
~多くの方は「所属事務所」がお支払いになっているのでしょうが、収入が落ち込むと家賃は気になるはずです。
また、「住宅ローン」「オーバーローン」のこともよくご存じない方もおありのようです。


自分の行きつけのお店を「中小企業」「零細企業」の典型と考えている方
~「銀座の高級店」「新宿2丁目界隈のお店」「行きつけの居酒屋」「流行りの美容院」等々の事情に詳しいのかもしれませんが、それが一般論ではありません。
特に「中小企業は計数管理ができない」などとおっしゃっている大学教授などには閉口してしまいます。
「銀行取引」あるいは「確定申告」などを通じて多くの企業経営者は最低限の「経営数字」をご存じのはずです。


「マイナンバー」に否定的であった方
~「ドイツの補助金の支払いが速い」と言う仕組みの中には「税金ナンバー」の存在があります。
日本にも「マイナンバー」制度があるのですが、「個人情報云々」と言ってそれなりの方が反対されたはずです。
その結果「マイナンバー」は中途半端なものになってしまいました。
本来的には「所得の把握が容易になり徴税の公平化につながる」と言った利点もあるはずです。
また「〇〇ペイ」や「〇〇ポイント」などのカードやアプリには無頓着な方も多いようです。こういうカードやアプリにも「個人情報管理の危うさ」が存在するはずです。

あるタレントの「マイナンバーの通知書もどこにあるのかわからない」発言にはびっくりしました。
そういう方も多いという実情はあると思いますが、多くの芸能人は「確定申告」をなさっていらっしゃるはずです。「確定申告」にはマイナンバーの記入欄があります。また貯蓄型の生命保険や損害保険にはマイナンバーの提出が必要だったはずです。
番組でコメントなさる場合はもう少し深堀してお話ししてほしいものです。


「数値」優先の方
「新型コロナ」のニュース解説の中には「感染者数」とか「陽性率」とか「実効再生産数」などの分子、分母の定義あるいはサンプル数をご存じないままに使われている方も見受けられます。

※「新型コロナウイルス国内感染の状況」(東洋経済)
https://toyokeizai.net/sp/visual/tko/covid19/

「移動平均」と言う言葉の意味をご存じない方もいらっしゃるようです。

※「消費」を語る時に使われる総務省が行っている「家計調査は,全国から約9,000世帯を抽出した標本調査」であるということすらご存じなく消費を語るエコノミストと称する人がいらっしゃるのと同じです。
http://www.stat.go.jp/data/kakei/1.html#kakei_6
(出典:総務省統計局)

「地方バイアス」がかかりすぎた方
東京で暮らす人でも「高校までは地方で育った」と言う方は多いようです。
また「東京しか知らない」と言う極端な方もいらっしゃいます。
こういう人が陥りやすいのは「地方バイアス」つまり「地方は貧しい」「地方のあれは素晴らしい」と言う極端に振れる傾向です。
「本当に地方のことをご存じなのですか?」と言いたくなり人もいらっしゃいます。



各コメンテーターの立ち位置を見ると、それぞれのポジショントークが目立つようです。

数値はあくまでも後追い」なのです。
「ワクチン」も「治療薬」も一般化していません
だから、
「感染経路(感染源)」に近寄らない
「予防を徹底する」
しか今はないのです。

nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:仕事