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アベノミクスの課題 [無駄の効用かやっぱり無駄か]

7年8か月に亘る安倍政権が終わりを告げようとしています。

安倍政権は良かったのか悪かったのか?
という答えは何年も後から評価が出てくるのでしょうが、


1.有識者会議というお友達偏重の政策発議

「日本国民が豊かになる」という視点が欠けていませんか?
マスコミがちやほやしやすいような話題ばかりを提供してきたような気がします。


2.アベノミクスという偏り

アベノミクスの特徴は、

①日銀主導の金融政策

②金融政策の延長にある
為替政策(円安誘導)
株価政策(株価が下がらない)

③観光、インバウンドという儲からない産業推進

そもそも観光関連産業は低収益体質です。
したがって、
●非正規労働の温床
●設備投資の有無が顕著に出る
という特徴があります。

今回のコロナで証明されたのは、
●GoToトラベルに代表されるように息が止まりやすい
設備投資が遅れた観光施設には人が行かない
補助金のバラマキしか対応策がない
ということ。


「消費消費」と多くのエコノミストがおっしゃいますが、
企業(消費)の原点は経費節約
家計(消費)の原点は優先順位が顕著で所得が減ると即消費行動に連動する


アベノミクスは、今までの「所得倍増」や「日本列島改造」に比べ、「日本国民を豊かにする」という視点からは大きく離れてしまいました。
ただ、「派手」に映りマスコミが取り上げやすかっただけです。


3.地道に頑張る人が評価されない仕組みが定着

あまりにも貴族趣味でした。
マスコミに華やかに映るような姿ばかりが喧伝され、地道に努力する姿が評価されなくなったように見えてしまいました。

コロナの蔓延でわかったのは、社会の隙間の商売の
●ホストクラブ
●キャバクラ
等に若者(特に地方の若者)が集中していること。
彼らのライフプランを考えると他人事ながら心配になってしまいます。


4.サービス業中心の経済政策

天然資源のない日本は、戦後「国際競争力」を高めることで豊かになってきました。
コロナ禍で露呈したのは「家賃も払えないような」その場しのぎにも見えるビジネスがあまりにも多すぎること。

他方で「マスクすら中国とのパイプが切れたら手に入らない」実情がようやく発覚しました。
「石油が入らなかったら」等昔から日本で懸念されていた産業政策を忘れてしまったことです。

「あなたの家の中にMade in Japan」はいくらありますか?

ということを考えたらよくわかると思います。
おそらくアメリカは日本以上に他国のものばかりだと思いますが、彼には他の国を従わせる力と「」に係わる部分には手を抜かないというポリシーがあるようです。

私はサービス業を否定するつもりはありませんが、例えば医療サービスのように。
「命から遠い」サービス業は浮き沈みが激しいということをもう少し丁寧に考えるべきです。
必要は発明の母」と言います。
なくても困らないビジネスは何かの危機が迫れば消費者からはそっぽを向かれてしまいます。



今から35年前、時の総理大臣の中曽根康弘首相は「人生80年時代」というバックボーンを意識した政策に取組んでいらっしゃいました。

今はどうでしょう?
人生80年に合わせたライフプラン」を考えれば、今日本が力を入れなければいけない経済政策もっと言えば産業政策も見えてきます


派閥は昔からありましたが、昔にあって今の政治にないものと言えば「バックボーン」です。
政治貴族の延命ばかりでは日本及ぶ日本人は豊かになりません。

菅さんでいいのか?
こう思わずにはいられません。



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