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「民の声」が聞こえていますか? [少し政治的な話を。。。。]

私が何かを考える時に基準とするのは、
必要は発明の母」「改善」「優先順位
ということ。


安倍首相が退陣を表明され、今は後継総裁選挙の話題でいっぱいですが、政治家の皆さんに思うのは「民の声」は届いているのか?
ということ。


自民党の総裁選挙ということで新しいテーマも出ているようですが、
それは普段から声としてあったものなのか?
具体的にはどういうニーズだったのか?
という不思議があります。


例えば、マスコミなどを通じて伝わってくる政策案には、

①「地方」

「地方」という言葉はよくわかるのですが、どういうレベル感なのかが伝わってきません。
●中核都市を中心に活性化する
●地域ブロックの拠点を整備する
●限界集落のようなところまで東京のような生活様式を持ち込む
・・・・・
はてさてどういうイメージなのでしょう?


②「農業」

「食糧安保」「国土保全」と考えればその必要性は痛いほど伝わってきます。
●生業的な「百姓」を活かすのか?
●脱都会の人たちの気ままの農園をイメージするのか?
●「農業」を一つの「産業」として位置づけ「組織的な近代的な生産体制」をとるのか?
・・・・
これもよくわかりません。


③「省庁再編」

私は、行政改革と言う名のもとに各お役所が肥大化してしまい「時代に追いついていない」「小回りが利かなくなっている」と日頃から考えています。
そう考えると「省庁再編」は一刻も早くやるべきと考えています。

ただ、
霞が関で働くお役人さんたちの声はどうなのでしょう?
守備範囲が広くなりすぎて広く浅くになってしまっているはずです。
「厚生労働省」などは重たい仕事の割には大臣は一人。
これではきっとワークしないでしょう。

●「縦割りの排除」をするのなら「大臣」の割切りが必要です。
大臣ばかりが増えても「権限」「メンツ」が先に行きなかなか縦割りは排除できません。
最近の特徴はこの人は何をするのかよくわからない「大臣が多い」ということ。

「デジタル庁」を作るほどのことなのか?
デジタル化は「スキル」と「知識」と「ニーズ」の組み合わせです。
「縦割り」を排すというのなら「省庁」を作るよりも「総務省」あたりで方針を決め各省庁横断的に取り組んだ方がいいような気がします。



もし安倍総理が退陣を表明なさらなければこういう話も出てこなかったはずです。
不思議です。



今までの政治が「こんなことやろう」ばかりで、「それって必要なの?」「それは民の声なの?」が見えてこなかった証拠かもしれません。


「民の声」はどうやって引き出すのか?

国会議員の皆さんの感度の問題です

「予算を取って来る」「補助金を取って来る」ばかりでビジョンがありませんでした。
さすがにかつてのように「同じところに道路がたくさん」のような話は減ったかもしれませんが、地方に行けば、票田に合わせた小さなニーズに答えているのが実情です。
もっとグランドデザインを明確にしていかなければいけません。


マスコミの勉強不足

最近のマスコミはファクトファインディング(課題発見)能力が落ちました。
今回の総裁選報道でもそうですが「後からついて行く」あるいは設置ゴルフのような「ナイスショット」報道が多すぎます。


多くのすぐれた企業ではもっとビジョンある組織的な取組みがなされています
政治家の皆さん、マスコミの皆さんに言いたいのは、「各民が豊かに生きながらえていくために組織的な仕組みづくり」という視点を勉強・追求してほしいことです。



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