高齢者の頑固な運転振り [どう受け止めたらいいのか]
「高齢者の運転」にはご意見も多いのではないでしょうか?
●身体能力が劣ってきているので危ない
●高齢者の事故が多い
●車がないとどこにも行けない
等々、いろいろな事情や切り口があります。
先日のこと一般道路の車寄せ(少し広くなっているところ)に車を止めたところにしばらく動かない車がありました。
所用を終えてもまだ動いていません。
人が乗っており、中には「地図を広げた」二人組がいらっしゃいます。
窓をノックすると窓が開けてくださったので声をかけてみました。
「どうなさいましたか?」
と。
中には70歳代後半のご夫婦のようでした。
「家に帰る道がわからなくなって」と。
自宅に帰りたいのだが道がわからないと。
比較的新しい車でしたが、覗き込むとカーナビがついていない車でした。
だから地図なのです。
話していて気が付いたのは「現在地」がどこなのか把握できていないということ。
道路に合わせるように地図をひっくり返して「これがこの道路で、この方角が〇〇の方です」と説明の開始です。
「この道路ならこっち経由で目的地に行けますよ」
「その道路ならそっち経由で目的地に行けますよ」
と言った形で説明しました。
「高速には乗らないほうがいいですよ」とも付け加えました。
「そうだったのか。。。」
とご理解いただいたようです。
お礼をおっしゃった後で、
「わしは〇〇という会社にいたのでこのあたりはよく知っている」
と何回も繰り返しておっしゃいます。
どう聞いてもルートがよくわかっていらっしゃらなかったようですが「よく知っている」と。
奥さんも泰然とした構えです。
「そんなによく知っていらっしゃるのなら、そんな頓珍漢な地図の見方はしないだろう」と腹の中では思ってしまいました。
先にその場を離れたのでその後どうなさったのかよくわかりませんが、あの調子では「運転振りもがんこ」あるいは「不安」かもしれません。
ご高齢の老親をお持ちの皆さん
あなたのお父さんは「身体能力以上に車の運転は危ないかもですよ」と申し上げたいような気になってしまいました。
「高齢運転が危ない」「免許返納すべき」という基準には日常的な会話ぶりなども周囲の皆さんが気に留めてあげることも必要なのではないでしょうか。