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「小池都知事」圧勝の事情 [少し政治的な話を。。。。]

「私ゆりっぺに入れたんですよ」

と商店街のあるお店に行った時に、若い店員さんが耳打ちしてくれました。
他にお客さんもいなかったので彼女と少し話しました。
「心配しなくてもあれだけたくさん得票したということは皆さん同じ行動をとったのですよ」と言ったら彼女も口が滑らかになりました。

地方の人から見れば、「マスコミが批判ばかりしているのに、なぜ小池都知事は圧勝で来たのだろう?」と不思議かもしれませんが、東京に住んでいるものから見ればそれほど不思議なことでもありません。


たとえば、


1.他の候補のレベルが低すぎた

テレビが伝える限りでしか情報はありませんが、やはり頓珍漢なお話ばかりでした。
ふつうに東京で暮らしていれば、やっぱりおかしいよねと言うことです。


2.小池都知事は露出が多かったという説も信憑性は薄い

マスコミがあれほどまでに批判しているのですから「露出」が多ければ逆効果になってしまいます。
好意的に見ている方のほうが多かったということでしょう。

※批判ばかりの「安倍総理」の露出が少なくなったことを考えればよくわかります。


3.小池さんはカリスマでも何でもなく、常識人で一生懸命だった

テレビを通じてみる小池さんは普通に一生懸命やっていました。
マスコミが批判するのが逆効果になったようです。
つまり具体的な政策批判があまりにも少なすぎました。


4.巷間言われてきた自民党の「内田支配」が胡散臭い都政を作ってきたことの反動は大きい

石原さんは、都庁に出勤しない
猪瀬、舛添さんは、おかしな行動ぶりが目立った
という記憶が強く残っています。

それに比べたらということです。


5.オリンピックは、だれが誘致したかの記憶が強い

延期、中止でお金がまだまだかかると批判される候補者・マスコミもいらっしゃいましたが、
・東京都の一存でオリンピックの中止などできないし、違約金も発生してしまう
・インフラ整備はすでに終わっている
・「誘致責任」を問いたいくらい
・選手のことも考えなければいけない

等々を考えれば、大きな争点にするのは難しいところがあります。


6.「学歴詐称」疑惑など些細なこと

そもそも「学歴」への重みがないということが一番です。
仮に「不実記載」を取ったところで「それがどうした」程度のレベル感です。


7.「築地問題」はそもそも自民党時代の遺物

・オリンピックが終わらないと次の手は打てない
・マスコミが騒ぐほど「豊洲」も「築地」も有権者には大きな関心事ではない


8.現実的な「コロナ対応」ができる候補者だった

・他の候補者には申し訳ないが、「コロナの現実的な取り組み」を考えれば戦う小池さんです。
・「10万円を配る」ということを魅力的だと思った人は少ないようです。


9.「7つのゼロ」は大きな問題ではない

・基本的にはそれぞれが前に進んでいるなという実感がある
・いずれもが時間をかけて取り組む施策だとわかりきっているから


10.自民党が候補者を立てられなかった

・おそらく勝てる候補者はいなかったでしょう。
・具体的な名前すら浮かんできません。
・このあたりは二階幹事長の政治的慧眼でしょう

もっと言えば、4年後の候補者を考えるほうが先でしょう。



何度も同じようなことを書いてきました。
書くのに飽きましたが、毎日流されるテレビ・ラジオの「ワイドショー」的な番組を見期するにつけ、
小池批判もいい加減にしたら
建設的・具体的な提言をしてほしい

と思ってしまうからです。

昨夜のBS-TBSの「報道1930」という番組の中で、自民党の 塩崎恭久行政改革推進本部長(元厚生労働大臣)がおっしゃるには、

「PCR検査を増やす」には法律改正が必要

だとか。
マスコミは何をしていたのでしょう。

マスコミという人たちの力のなさにうんざりする今日この頃です。



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